AIで進化する顕微鏡
2025-11-20 13:33:22

AIと光学技術がもたらす顕微鏡操作革新!新システムの開発と展望

はじめに



顕微鏡技術は、科学研究における観察方法を根本から支える重要なツールであり、特に生命科学の分野では、その役割は欠かせません。最近、エピストラ株式会社と株式会社エビデントが共同で開発したAIによる顕微鏡操作支援システムが注目を集めています。このシステムは、操作の効率化と精度向上を目的としており、今後の研究環境に大きな影響を及ぼすことが期待されています。

開発の背景



共焦点レーザー走査型顕微鏡は、細胞や組織の微細構造を高解像度で観察するための必須機器として、多くの研究で不可欠な存在です。特に細胞生物学や神経科学などの分野においては、研究の質と再現性を支える重要な役割を担っています。しかし、機能の拡張によってソフトウェアのインターフェースが複雑化し、特に初心者にとっては扱いが難しくなることが課題とされていました。

このような背景から、エピストラとエビデントは共同で、ユーザーが直感的に操作できるシステムの開発に取り組みました。エピストラの数理最適化技術とエビデントの光学設計技術を組み合わせ、研究者が短時間で高品質な観察結果を得られる環境の実現を目指しました。

FLUOVIEW Smart™ の特徴



新たに開発されたAI搭載ソフトウェア「FLUOVIEW Smart™」は、エビデントが手掛けた次世代共焦点レーザー走査型顕微鏡「FLUOVIEW™ FV5000」に搭載されています。このソフトウェアは、ユーザーが顕微鏡を使った観察ワークフローを効率化し、撮影準備から画像取得までのプロセスをサポートします。

特に注目すべきは、AIが試料の位置や構造を自動で検出する能力です。従来の顕微鏡操作では数分を要していた準備作業が、わずか1分程度に短縮され、クリック一つで操作が完了するようになりました。これにより初心者でも高品質な画像を容易に得られ、熟練者にとっても作業効率が飛躍的に向上します。

また、「FLUOVIEW Smart™」は、エピストラが独自に開発したAI物体探索システムを活用しています。このシステムは、低倍率画像から標本の位置を自動で確認し、高倍率への切り替えを行うための土台を構築しています。このプロセスにより、ユーザーは必ずしも経験やスキルに頼ることなく、安定した観察結果を得ることが可能になるのです。

まとめ



エピストラとエビデントの今回の取り組みは、AI技術と光学技術の融合によって、顕微鏡操作の新しいスタンダードを創出するものです。「FLUOVIEW Smart™」は、研究者が直感的に使用できる環境を提供し、精密な科学研究を支えることが期待されています。これからの研究の質と効率の向上に寄与するこの革新が、どのように広がっていくのか、目が離せません。

詳細については、FLUOVIEW™ FV5000の公式ページやFLUOVIEW Smart™のホワイトペーパーをご覧いただくことをお勧めします。


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会社情報

会社名
エピストラ株式会社
住所
東京都品川区北品川5丁目5−15大崎ブライトコア 4階 410
電話番号
03-6435-7714

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