NECセキュリティ、兵庫県警向けにデジタルフォレンジック研修を実施

NECセキュリティが兵庫県警察向けに実施したデジタルフォレンジック研修

2025年9月25日と26日の両日、NECセキュリティは兵庫県警察の捜査担当者に対し、デジタルフォレンジックに関する研修を行いました。この研修は、近年のサイバー攻撃の増加に伴う法執行機関のニーズに応え、実践的なスキルを短期間で学ぶことを目的に設計されています。

サイバー攻撃への対応力向上

最近のサイバー攻撃は、その手口が高度化し、ますます複雑になっています。これにより、警察や他の法執行機関は、迅速かつ効果的に犯罪を捜査するために、最新の技術や知識を持った捜査官の育成が求められています。NECセキュリティのデジタルフォレンジック研修は、このニーズに応える重要な取り組みです。

本研修では、受講者に対して現場で実際に使うデジタル証拠の扱い方を教えます。参加者は、NECセキュリティが用意した模擬PCとデータを使ってハンズオン演習を行うことで、攻撃の痕跡を解析する手法を学びます。これにより、実際の捜査環境を体験しながら、技術的な理解を深めることができます。

目を引く参加者のコメント

兵庫県警察の受講者たちは、この研修に対して非常に高い評価を寄せています。「実際のインシデントを想定した講義は、解析手法を順を追って学ぶことができ、業務のイメージを持ちながら理解を深めることができました」といった声が寄せられ、受講生は業務に役立つ内容であったと感じています。

また、「様々な解析ツールの使用法を学べ、非常に実践的な研修でした」といった意見もあり、今回のプログラムがどれほど重要であるかを示すものとなりました。

今後の展望

NECセキュリティは、今後も他の警察機関や関連機関に対してこのような研修を実施する予定です。サイバー空間の脅威はますます深刻化しており、それに対処するためには、高度な解析技術を備えた捜査官の育成がますます求められていきます。

兵庫県警察のコメントでも、「民間企業の知識を取り入れ、最新の技術に対応した解析能力の向上が重要です」と述べられており、今後のサイバー犯罪対策に向けた意識の高まりを感じさせます。

研修を主催したNECセキュリティは、「.JP(日本のサイバー空間)を守る」というスローガンの下で、サイバーセキュリティに関するさまざまな教育やサービスを提供しています。国内外の関係機関との連携を続け、サイバー防御能力の向上に資する活動を推進し続ける意向を示しています。

デジタルフォレンジック研修を通じて、今後のサイバー犯罪捜査の質が向上することが期待されています。そして、今回の取り組みが一つのモデルケースとなり、全国各地の法律執行機関へと広がっていくことを願っています。

会社情報