トリニティクリニック福岡が再生医療の新たな一歩を踏み出す

トリニティクリニック福岡が開く新しい医療の扉

福岡に位置するトリニティクリニック福岡が、再生医療の新たな地平を切り開く画期的な取り組みを始めました。それは、アルツハイマー型認知症に対する幹細胞治療の自由診療です。2023年4月12日、同クリニックは初めて3人の韓国人患者に自家脂肪由来の幹細胞を投与し、実際の治療がスタートしました。この治療は、日本国内での法的認可を受けた上での試みであり、今後の効果が注目されます。

再生医療の法律と治療計画

トリニティクリニック福岡は、案件が厚生労働大臣の認定を受けた後、九州厚生局に治療計画書を提出し、4月11日に受理されました。この承認を経て、同クリニックは最初の治療を無事に完了したのです。幹細胞治療は、今までの医療とは一線を画し、根本的な解決策となることを期待されています。

幹細胞技術の特長

アルツハイマー型認知症に対する幹細胞治療技術は、特に注目されています。この治療法は、幹細胞を静脈へ投与することによって、脳内の再生を促すものです。バイオスター幹細胞技術研究院が13年の研究に基づき開発したこの技術は、さまざまな特許技術と融合しており、その実用性が確保されています。この研究の中心的な役割を担ったラ・ジョンチャン博士は、経験をもとに静脈注射の方法で治療を行い、その結果の安定性を臨床研究で確認しています。

治療対象と今後の期待

幹細胞治療の対象は、主に65歳以上のアルツハイマー型認知症患者で、症状が軽度から中等度の方々です。初老期の患者については、家族の同意があれば治療を受けることが可能です。トリニティクリニック福岡の梁昌煕院長は、「患者の人生を取り戻すことに貢献したい」と熱意を表明しています。これから2週間に一度のペースで、計10回の投与が予定されており、今後の成果が期待されます。

地域への貢献

同クリニックの梁院長によれば、「認知症患者が増加する中、再生医療による新たなアプローチが求められています」とのこと。また、ラ・ジョンチャン院長も、認知症克服プロジェクトの初めの一歩を踏み出せたことを喜び、多くの国々から支援を受けることで、さらに多くの患者に希望を届けたいと語っています。今後、福岡の地を中心に、アルツハイマー型認知症の新たな治療法が広がることが期待されます。