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霞ヶ浦湖上の空を飛び交うドローンが、新たな物流の時代を切り開こうとしています。かすみがうら市と美浦村を結ぶ湖上輸送ルートの確立を目指し、令和3年度から始まった国土交通省と環境省による連携事業では、一度は電波干渉の影響で計画が頓挫しました。しかし、令和4年度には新たな技術を取り入れ、再度実施されました。

この取り組みでは、まず通信環境を整える必要がありました。今年度は「LTE上空利用プラン」が採用され、ドローンの操作と映像の伝送が可能になりました。また、飛行機体として、福島県産の大型産業用セルラードローン「UAV-E6150」が選ばれるなど、技術的な進化も見られました。無人航空機運航管理システム（UTM）の導入により、飛行の安全性も高まっています。

さらに、気象観測も重要な要素。環境ロボティクス協会の協力のもと、気象状況をリアルタイムで把握できるウェザーステーション搭載の大型ドローン「ALTA X」も活用されています。これにより、飛行ルートの安定性が確保され、よりスムーズな物流が期待されます。

11月2日には、実用化に向けた飛行実験が行われ、ドローンに5kgの模擬荷物を搭載して約13分間の飛行を成功させました。この成功を受けて、今後は特定の飛行ルートを利用した地域間交流や、地域の課題解決が進められる予定です。

また、eロボティクス茨城（本社：かすみがうら市）では、地元特産品をドローンで配送する「空飛ぶスイーツ」のクラウドファンディング事業が進行中です。CAMPFIREを通じて、協力者たちが集まり、地域活性化に寄与する新しいビジネスモデルが模索されています。これは「ドローン配送サービスによる今までにない活気あるまちづくり」として位置づけられ、11月18日までの期間で活動資金を集めています。

地域の特産品を新しい形で届ける試みは、多くの関心を集めており、さらなる飛躍が期待されます。霞ヶ浦の空を舞うドローンが、地域の未来をどのように変えていくのか、注目が高まります。

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