岡山大学が開催した’25岡山化学展の大盛況な模様をレポート

特別な化学の祭典、’25岡山化学展

岡山大学は2025年8月8日から10日の3日間、岡山タカシマヤにて「おもしろワクワク化学の世界―’25岡山化学展」を開催しました。主に理学部、工学部、総合技術部が出展し、このイベントには県内から大勢の来場者が訪れ、最終日には入場制限がかかるほどの賑わいを見せました。

来場者の熱気

3日間の開催中、来場者数はなんと2,086人に達しました。特に学生やその家族が多く訪れ、化学の面白さを体感する学生たちの姿が多く見受けられました。会場では、さまざまな実験が実施されており、子どもたちはスタンプラリーを楽しみながら各ブースを巡る姿が印象に残りました。

充実したブース内容

理学部からは、「見えないつぶつぶ大発見！分子模型を作ろう!!」や「水を吸うふしぎな粉を使って実験しよう」といったテーマで4つの実験が行われました。工学部は「カラフルいくらを作ってみよう！」や「入浴剤を作ろう！」をテーマにした3つのブースを出展し、総合技術部からは「クロマトアートでしおり作り！」というテーマでブースが設定されました。

学生の反応

参加した学生たちからは「科学がこんなに楽しいとは思わなかった」との声が多く上がり、今回の化学展が教育の場としても重要な意味を持つことを実感しました。大久保貴広教授は、参加者の真剣なまなざしや驚いた歓声を耳にし、「化学を純粋に楽しむ姿が見られ、嬉しく思います。この経験が多くの子どもたちを化学に興味を持たせる一助になることを願っています」と話しています。

岡山大学の取り組み

今回の化学展は、公益社団法人日本化学会中国四国支部の主催により実現しました。岡山大学に限らず、地域の教育機関や企業が協力し合うことで、化学の面白さを伝えるこの取り組みが今後も地域で続くことを期待されています。佐藤法仁副理事のコメントもあり、「岡山大学が研究大学である意義を改めて認識しました。これからも化学の楽しさを広めていきます」と情熱を語っています。