防災の重要性
2025-03-26 11:07:19

2025年 世界防災フォーラムで防災の重要性を再認識

世界防災フォーラム2025における重要な議論



2025年3月8日、宮城県仙台市の仙台国際センターにて「世界防災フォーラム2025」が開かれ、公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団(日本GIF)の理事長である中山幹康氏が登壇しました。本フォーラムは、防災に関する国際的な議論の場として注目を集め、地域の防災活動への学術機関の関与の重要性が再確認されました。

セッションの概要と目的


このセッションは、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)の主催のもと、「インドネシアにおける災害復興で現地の学術研究機関が果たす媒介機能の活用に向けて」がテーマに設定されました。司会を担当したのは、同大学准教授の佐々木大輔氏で、研究プロジェクトの背景と目的を紹介しました。ここでは、2015年に採択された「仙台防災枠組」が学術機関の関与を促進するために重要であることが強調されました。

中山理事長の発表内容


中山理事長は、インドネシア・西ジャワ島で行われた調査の結果を発表し、防災への関心と地域貢献の重要性を訴えました。

1. 大学の防災政策提言における役割(アチェ州事例)
インドネシアの大学教員400人を対象に行われた調査の結果を基に、学際的な協力の必要性が指摘されました。大学は政策提言や研修を通じて、防災に積極的に関与する重要な役割を担っています。

2. インドネシアの大学教員の経験(西ジャワ州事例)
調査の結果、インドネシアの教員が防災に強い関心を持ち、地域社会へ貢献したいと考えていることが示されました。大学は研究成果を地域の防災活動に積極的に活かす責任があります。

3. 女性主導のビジネスと災害復興の事例
震災後の地域ビジネスにおいて、女性の活躍が支援策として注目されました。能力開発や地域企業との連携が強調され、持続可能な支援体制の構築へとつながります。

4. スラウェシ地震における大学の役割
タドゥラコ大学の事例を通じ、地域との連携とNGOとの協力が復興においていかに重要であるかが示されました。

パネルディスカッションでの議論


セッション終了後、モデレーターの佐々木准教授がパネルディスカッションを主催しました。パネリストとして、ヒジル・ソフィアン教授(シャクアラ大学)、石渡幹夫教授(東京大学)、地引泰人研究員(東北大学)、中山理事長が参加。また、地域の学術機関の防災活動における課題や特有の特徴について意見が交わされました。質疑応答では、地域主導の防災活動の重要性が強調され、大学の役割が再確認されました。

セッションの結論


最後に、地域学術機関と大学、政府、NGO、地域社会の協力が防災活動を進めていく上で不可欠であることが強調されました。今後は、カリキュラムへの防災教育の組み込みや、学際的な研究、政策決定者との連携強化が求められています。本フォーラムは、防災活動の重要性を再認識する貴重な機会となりました。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
日本GIF
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。