4MWhの系統用蓄電池プロジェクトが滋賀県で始動
日本蓄電開発機構株式会社が滋賀県愛荘町にて、系統用蓄電池プロジェクトの受電を2025年11月に完了しました。このプロジェクトは、4MWhの容量を持つ蓄電池システムを中心に構成され、需給調整市場への対応を目的としています。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、わずか3カ月という短さで施工が完了し、エネルギー需給の合理的な管理を図るための先駆的な例となることを目指しています。系統用蓄電池(BESS)は、再生可能エネルギーの導入を促進し、エネルギー需給の安定化に寄与する重要な役割を果たすと期待されています。
具体的なプロジェクト詳細
この蓄電池プロジェクトには以下のような構成要素が含まれています。
- - 容量: 4MWh(2MWh × 2系列)
- - 受電完了日: 2025年11月4日
- - 主な用途: 需給調整市場(一次調整力)への対応
- - 構成機器: Huawei製のコンテナ型蓄電池(LFP)や、パワーコンテナなども含まれます。
建設及び協力企業の紹介
プロジェクトの建設パートナーである株式会社上里建設は、埼玉県本庄市に本社を持つ地域に密着した総合建設会社です。住宅から公共インフラ、さらに再生可能エネルギー施設において幅広い施工実績を誇り、安全性と品質管理に定評があります。今回のプロジェクトでも、高品質な基礎工事と設備設置を実現しました。
一方、アグリゲーターには株式会社RUTILEAが採用されました。同社はAI技術を駆使した電力調達最適化に特化し、系統用蓄電所の運用をより効率的に行うためのノウハウを提供します。再生可能エネルギーの安定供給を実現し、卸電力市場での取引を進めることで、エネルギーの地産地消にも寄与しています。
未来へのビジョン
日本蓄電開発機構の代表取締役である星野晶氏は、「技術を、社会へ。想いを、未来へ。」というメッセージを掲げ、このプロジェクトが国内における調整力市場の進展に寄与する第一歩であることを強調しました。スピードと品質を両立し、地域社会と調和したインフラ作りに力を注いでいく方針です。
日本蓄電開発機構について
日本蓄電開発機構株式会社(JESDI)は、系統用蓄電所の開発と運営を中心に、持続可能な電力インフラの構築を目指しています。エネルギーの地産地消と分散化を推進し、将来的には地域社会に良い影響を与える事業を展開することを目指しています。