武蔵野美術大学の新たな挑戦
武蔵野美術大学が2025年9月から2026年2月にかけて、新たな形のプロトタイピングプログラム「VCP for PROTOTYPING」を開講します。このプログラムは、特に新規事業や製品開発に関わる社会人を対象にした履修証明プログラムで、90年以上の造形教育の知見を生かしながら、アートとテクノロジーを融合させた革新的な教育内容が展開されます。
プログラムの特色
このプログラムの最大の特徴は、受講者が実践的なプロトタイピング技術を身につけることにあります。プロトタイピングとは、開発の初期段階で簡単な試作品を作り、機能やデザインを検証するプロセスです。これにより、受講者はアイデアを迅速に具体化し、実際のプロジェクトに活かすことができるようになります。主要な講師として、青木俊介教授と西村真里子客員教授が率いるチームが特に注目されています。
また、日常生活に潜む価値を再発見するためのワークショップや美大生とのディスカッションの機会も設けられており、受講者は他のクリエイターと交流しながら、クリエイティブな思考を深めることができます。
VCPとは何か?
「VCP」とは「価値創造人材育成プログラム」の略で、特定の思考法に縛られることなく、多様な观点を持つ人材を育成するためのPBL型プログラムです。プロジェクトベースでの学びを重視し、受講者はデザイン思考やアート思考を応用しながら、多様な問題解決能力を身につけることができます。これにより、将来的には新規事業の創出に向けた視点や考え方を習得することが期待されています。
プログラムの内容
プログラム構成は以下のようになっています。
1. 創造的思考とクリティカルシンキング
2. 「つくる」癖を身につける
3. ツールを学ぶ
4. ラピッドプロトタイピング
5. 実制作
6. 展示と講評
これにより、受講者はアイデアを現実に具現化するための技術を習得することができます。特に「つくる」ことに重点を置いており、実践を通じて学ぶことで、能力向上が図られます。
対象者
このプログラムは、以下の方に適しています。
- - 新規事業やプロジェクト担当者
- - 製造業やものづくりに携わる方
- - 少人数でアジャイルに開発を進めたい方
- - クリエイティブな製品開発に興味のある方
- - 起業準備中でプロダクトの方向性を模索している方
募集概要
プログラムの日程は2025年9月から2026年2月まで続きます。本学の市ヶ谷キャンパスで行われ、合計66時間にわたる講義や実習があります。応募は2025年5月7日から7月7日まで受け付けており、選考を通過した方には7月14日頃に結果が通知されます。受講料は400,000円(税込)で、最小25名から最大30名程度の受講者を募集中です。
お問い合わせ
プログラムに関する詳細情報や申し込みについては、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス事務室までお問い合わせください。また、プログラムに興味のある方は説明会や体験会にも参加できるので、ぜひご検討ください。アートとテクノロジーの融合による革新的なものづくりが、あなたを待っています!