ULSコンサルティング株式会社が、このたび前田建設工業株式会社と連携し、トンネルシールド工事における「切羽圧制御支援システム」の開発に取り組みました。この新しいシステムは、熟練技術者の経験に依存せず、安定した掘削を実現することを目指しています。
前田建設は、土木や建築プロジェクトを幅広く展開している企業で、近年ではAI技術を駆使して業務の効率化と技術の継承を進めています。この取り組みの中で、同社は最新のAI技術を導入した切羽圧制御支援システムを立ち上げました。
このシステムは、トンネル工事で生じる圧力の適正管理を行うもので、地面の沈下や隆起を防ぐためには、掘削中の地中壁面に適切な圧力を維持することが不可欠です。これまでこの圧力管理は、熟練者の経験に依存していましたが、今回のプロジェクトによって、AIを活用することで、より効率的で安定した運用が可能となりました。
ULSコンサルティングは、AIモデルの設計やフィールドデータを活用した特徴量の抽出を担当しました。このプロジェクトでは、約3,000項目にわたる特徴量をセンサーデータから抽出し、切羽圧の変動を予測するAIモデルを設計しました。加えて、シールド工事の専門知識も活かし、データの相関分析やモデルの評価方法の立案を行い、実践的なシステムを構築しました。
特に注目すべきは、開発したアラート発報アプリケーションです。このアプリは、切羽圧の異常を事前に予測し、オペレーターに通知する機能を備えています。発光や点滅、音声警告など、直感的に理解できるユーザーインターフェースが実装されており、現場のオペレーターが信頼して利用できるシステムデザインがなされています。
最終的に、このシステムの精度は、熟練技術者の判断とほぼ90%の確率で一致しています。また、この切羽圧制御支援システムは、前田建設が採用するMAIOSS-Ⅱというシールド工事の基盤を活用しているため、他の現場への展開も容易です。これにより、特定のプロジェクトだけでなく、幅広い用途に簡単に適用できる利点があります。
ULSコンサルティングはこの成功を持続させ、前田建設のAI技術導入にさらなる貢献を続けていくとしています。彼らの取り組みは、今後の建設業界における新しい基準を打ち立てることとなるでしょう。AIの力を借りて、より効率的で持続可能な社会の実現を目指す両社の協力関係には、期待が寄せられています。
最後に、ULSコンサルティングについてですが、同社はビジネスとテクノロジーに関する専門知識を活かし、顧客のプロジェクトを共同で推進するスタイルのコンサルティングを行っています。2000年の設立以来、多岐にわたるテーマに取り組んできた実績があります。