高耐トラッキング樹脂
2026-11-04 11:47:18

高耐トラッキング性を持つ新型PBT樹脂「バイロペット®」の開発について

東洋紡エムシーの新開発樹脂



最近、東洋紡エムシー株式会社が革新的なポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「バイロペット®」の新たなグレードを開発したとのニュースが発表されました。この新しい樹脂は、高い耐トラッキング性と難燃性を誇り、2027年度中の市場投入を目指しています。特に、EV(電気自動車)やデータセンター向けの電装部品に適した素材として期待されています。

開発の背景



近年、電気自動車が注目を集める中で、高電圧化に伴う部品の性能向上が重要視されています。特にコネクタや充電プラグを含む車載電装部品では、絶縁性能を維持しつつトラッキング火災を防ぐための耐トラッキング性と難燃性が求められています。トラッキング現象は、樹脂の表面に水分が存在する状態で高電圧がかかると、小さな電流や放電が発生し、材料が炭化して電気が通る経路を形成することを指します。このような現象が起こると、発火のリスクが高まるため、特に重要な評価基準となります。

開発品の特性



「バイロペット®」は、通常、難燃剤を付加するとCTI(Comparative Tracking Index)が低下する傾向にある中でも、高い難燃性(V-0相当/0.8mm)を保持しつつ、CTIを600Vまで引き上げました。特筆すべきは、使用されている難燃剤がノンハロゲン系である点です。この設計は環境への配慮をも含んでおり、持続可能性を意識しています。

さらに、この樹脂は曲げ強さや衝撃強さなど、機械的特性でも優れた性能を示しています。

項目単位従来品開発品
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樹脂-PBT+GF30PBT+GF30
曲げ強さMPa180200
曲げ弾性率GPa10.012.0
ノッチ付きシャルピー衝撃強さkJ/㎡108
難燃性-V-1相当/0.8㎜V-0相当/0.8㎜
CTIV400600

期待される用途



新開発の樹脂は、EVおよびデータセンターといった高電圧環境で求められる電装部品に活用されることが期待されています。特に、安全性の向上、高強度化、さらには小型化や軽量化を実現する材料としてニーズが高まっています。東洋紡エムシーは、エンジニアリングプラスチック製品の高機能化を今後も進め、市場のニーズに応える姿勢を貫いていくことでしょう。

今後の展開に注目です。


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会社情報

会社名
東洋紡エムシー株式会社
住所
大阪府大阪市北区梅田一丁目13番1号大阪梅田ツインタワーズ・サウス
電話番号

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