スポーツ界から多様性を発信する「Tokyo Pride 2025」レポート

スポーツ界から多様性を発信！

2025年6月7日から8日まで、代々木公園で開催された「Tokyo Pride 2025」は、日本最大のLGBTQ＋関連イベントとして、約27万人が参加しました。このイベントは、NPO法人プライドハウス東京がインクルーシブ社会の啓発と実現を目指し、盛況に行われました。

パレードの規模と内容

6月8日に行われたプライドパレードには、実に約1万5千人が参加し、60梯団に分かれて行進しました。その中で、アライアスリートや学生、企業などが一堂に集まり、スポーツ界から多様性を力強く発信しました。参加したアライアスリートには、元柔道金メダリストの谷本歩実さん、元サッカー選手下山田志帆さん、そして現役のフェンシング選手徳南堅太さんなど、華やかな顔ぶれが揃いました。

企業との連携

イベントには多くの協賛企業も参加しており、スポーツ庁やNTTグループといった著名な企業の支援を受け、パレードは一層の盛り上がりを見せました。テーマは「Same Life, Same Rights」であり、すべての命が平等な権利を持つべきというメッセージが込められています。プライドハウス東京は「アライアスリートの輪を広げよう！」というメッセージを持ち、多くの参加者と共に行進しました。

ブースの設置と活動

イベントエリアでは、LGBTQ＋とスポーツに関する資料を掲示し、アライアスリートの紹介のほか、様々な参加者が訪れました。「あなたにできる小さな一歩って？」をテーマにしたメッセージ企画やスタンプラリーなども行われ、多様な立場の方々が参加しました。これにより、スポーツ界からの情報発信を続け、インクルーシブ社会を実現するための活動が広がっています。

アライアスリートの意見

イベントに参加したアライアスリートからも多くのメッセージが寄せられました。谷本歩実さんは、アライアスリートが参加することで「応援の循環が広がる社会」を感じたと語り、より多くの人にアスリートたちの活躍が広まることを願っています。下山田志帆さんは、沿道からの声援が嬉しく、アライアスリートがカジュアルに関われる活動を増やしたいと強調しました。

中嶋明子さんは、LGBTQ+当事者の現状を理解することが重要で、そのために議論や対話の機会が必要だと述べました。そして、村上愛梨さんは、パレードでの参加が自己肯定感を高める機会になったと述べ、これからも多くの人と連携して活動を続けていきたいと語っています。

プライドハウス東京について

「プライドハウス東京」は、セクターを超えた団体や企業が協働し、多様性に関する情報発信を行うプロジェクトです。LGBTQ＋関連の活動を通じて、教育やウェルネス、アスリートの発信を行い、インクルーシブな社会を実現するためのコンテンツ提供を目指しています。今後も引き続き、様々な取り組みを展開し、社会全体での理解を深めていくことでしょう。

多様性を尊重する社会に向けて、スポーツ界の関与が期待される中、「Tokyo Pride 2025」はその第一歩として、素晴らしいイベントとなりました。