ダイハツメタルが選んだ新たな業務継続体制
株式会社ダイハツメタルは、業務の継続性を確保するために、クラウドバックアップサービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を導入しました。この取り組みにより、自然災害やサイバー攻撃、特にランサムウェアからの脅威に対して、迅速な対応が可能となりました。
導入前の課題
導入前、ダイハツメタルは本社および出雲工場にArcserve UDPを導入し、本社サーバーのバックアップデータを出雲工場のサーバーに転送していました。しかし、この方法では、もし本社サーバーが被害に遭った際に、出雲工場からはデータを取り戻せるものの、新たなサーバーの調達や復旧サイトの構築が必要で、迅速な復旧には課題が残りました。
また、自動車や船舶用部品を製造する企業として、業界のガイドラインに従う必要もありました。特に、広範囲の自然災害やサイバー攻撃、業務を中断させないための対策が求められていました。
「Arcserve UDP Cloud Hybrid」の導入
これらの課題を受けて、ダイハツメタルは「Arcserve UDP Cloud Hybrid」の導入を決定。クラウド上でシステムが稼働できるこのソリューションによって、オンプレミスで取得したバックアップデータをクラウドに転送し、二重化を実現しました。これにより、災害時にはクラウド上のバックアップから迅速に仮想マシンを立ち上げ、業務を継続する体制が整いました。
導入後の成果
導入後、ダイハツメタルは広域自然災害やランサムウェア攻撃などの際に業務を迅速に継続できる体制を確立しました。「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を使用して仮想マシンを起動し、必要な基幹システムを即座に利用できるようになりました。
クラウドへのオフサイト保管により、ランサムウェア対策も一層強化。オンプレミスのバックアップサーバーとクラウドデータの間にエアギャップを設けることで、データセキュリティを高めています。
様々な視点からの評価
ダイハツメタルの総務部 情報システム室において、係長の宮島雅司氏は、以前はパブリッククラウドの導入を検討していたものの、復旧の際に課題が多かったことを振り返ります。Arcserveの提案によって、クラウドで業務継続ができるという新たな視点が得られたと言います。
副主任の小出祐也氏も、この新しい体制により、万が一の事態に対する安心感が得られるようになったと述べています。仮想マシンで基幹システムを維持しつつ、復旧用サーバーの準備を進められる状況が整った点が強調されました。
まとめ
ダイハツメタルは、業務の息を吹き返すための新しい手法として「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を取り入れ、テクノロジーの力を最大限に活用しています。この取り組みによって、同社の事業継続性とデータの安全性が大幅に向上しました。