メタバースと障害福祉
2023-02-21 15:54:47
メタバースを活用した障害福祉の新しい可能性
メタバースが変える障害福祉の未来
昨今、メタバースという仮想空間が注目を集めていますが、さらにその活用が進む分野として障害福祉が挙げられます。特に、UrthとGCT JAPANが業務提携し、大阪市にある就労継続支援B型事業所であるCOOON WORKSが3Dアバター制作の取り組みを開始しました。この新たな試みは、障害者の就労支援においてメタバースがいかに重要な役割を果たすかを示しています。
メタバースは、インターネット上の仮想空間で現実世界に近い形でコミュニケーションを行うことができるサービスです。この技術は、2021年度に744億円、2022年度には1,825億円と急成長を遂げ、2026年度には市場規模が1兆円を超えると期待されています。特にアバターを通じて他のユーザーと交流できるこの仮想空間の特性は、福祉の分野でも新しい可能性を開くとされています。
COOON WORKSの取り組み
COOON WORKSは、「見いだす、その人の可能性」という理念のもと、利用者一人ひとりの個性に寄り添った支援を目指しています。この取り組みでは、アバター制作を利用者に行わせることで、その人の可能性を広げる新たな手法を導入しています。
具体的には、アバター制作に関する教育とモジュール化された受注案件が行われ、比較的安価で質の高いアバター制作サービスが実現される予定です。このようなプログラムにより、ヘルプを必要とする人々が新たなスキルを身に付けられることを期待しています。また、このプロジェクトがB型事業所における平均給与の向上にも寄与し、SDGs目標8、「働きがいも経済成長も」にも貢献することを目指しています。
SDGsとの結びつき
持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年に国連総会で採択されたグローバルな目標で、その中でも目標8は雇用創出と経済成長を目指しています。COOON WORKSが行うアバター制作の取り組みは、この目標に沿った形で包摂的な経済へ貢献するものです。
新しい働き方の提案
就労継続支援B型事業所は、障害者に対して「働く機会を提供」し、「必要な能力を育む」ことを主な目的としています。特にB型施設では、利用者が工賃を得ながら比較的自由に働くことができるため、働くことの楽しさや意義を感じられる環境が整っています。
また、COOON WORKS株式会社の取り組みにより、ITスキルやアート、デザインなど多様なカリキュラムが提供され、利用者の就労選択肢を広げることが可能となります。アバター制作を通じて、新たなスキルを学ぶことで、障害者も自己実現を図れる社会が実現されるでしょう。
まとめ
メタバースの技術と障害福祉の融合によって、利用者の新たな可能性が広がりつつあります。UrthとGCT JAPANの提携によるこの取り組みは、今後の福祉業界に新たな風を吹き込むものになるでしょう。障害者の方々が自分の夢や希望を実現するための一助となることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
COOON WORKS株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市西区西本町1-14-24メゾンサンライズ201
- 電話番号
-
06-6536-1800