参加型ホスピタルアート
2023-05-26 10:00:02
創造性と癒やしの融合!諏訪中央病院で参加型ホスピタルアートが実現
創造性と癒やしの融合!諏訪中央病院で参加型ホスピタルアートが実現
長野県諏訪中央病院で、クリエイターと地域住民が一体となった参加型ホスピタルアートプロジェクトが実施され、大きな成功を収めました。このプロジェクトは、AnyPalette社、YuBASE社、そして諏訪中央病院の三者による共同取り組みです。
コロナ禍で失われた繋がりを取り戻す試み
諏訪中央病院は、地域との繋がりを大切にしてきた病院です。しかし、コロナ禍によって地域との交流イベントが中止を余儀なくされ、地域との繋がりが希薄になってしまいました。この状況を打破するため、病院側はアートを活用した地域との新たな繋がりを模索。そこで、AnyPalette社のクリエイターによるホスピタルアートの実証実験が企画されました。
さらに、病院の外来待合室の雰囲気改善も課題でした。暗い照明や無機質な空間は、患者さんにとって不安を感じさせる要因となっていました。そこで、アートの力で温かく、安心できる空間へと変えることを目指しました。
AnyPaletteとYuBASEの協働
AnyPaletteは、クリエイターの作品をインテリアとして売買できるマーケットプレイスです。YuBASEはイベント企画からプロジェクトマネジメントまでを担う企業です。両社の協働により、本プロジェクトは実現しました。
参加型アートイベント
プロジェクトではまず、医療関係者や地域住民との座談会を実施。病院や地域への想いを共有し、イベントの内容や作品テーマを決定しました。その後、AnyPalette所属のクリエイターの中から、Misuzu Noma氏の企画案「巡り繋がる私の庭」が選ばれました。
イベントでは、参加者全員で白い花のステッカーにクレヨンや色鉛筆で色を塗り、外科外来の待合室などに貼り付けるという参加型の企画を実施。約110名もの地域住民や病院関係者が参加し、大きな賑わいを見せました。
大きな成果と今後の展望
アンケート調査の結果、参加者と病院関係者から高い満足度を得ることができました。参加者からは、イベントへの満足度だけでなく、空間全体の明るさや温かさへの好意的な意見が多く寄せられました。病院関係者からは、ホスピタルアートのデザインと参加型アートの体験の両方が評価されました。
この実証実験は、単なる空間デザインにとどまらず、地域住民と病院の新たな繋がりを生み出すことに成功しました。YuBASE社は、この成功を活かし、他の地域や施設への展開も視野に入れ、共創型の空間アートによる地域活性化を目指しています。
関係者からのコメント
諏訪中央病院 土井潤二氏:「アートで飾るというイメージは膨らむものの、実現方法は悩みの種でした。しかし、YuBASE社とAnyPalette社のサポートにより、丁寧にプロジェクトを進めることができ、患者さんやスタッフの笑顔が何よりの成果です。」
クリエイター Misuzu Noma氏:「諏訪中央病院のハーブガーデンからインスピレーションを受けました。この作品が、人々の繋がりや自然を感じられる空間になれば幸いです。」
株式会社YuBASE 代表取締役 坂尻 愛明:「デジタル化が進む現代において、リアルな場で実現する意味、人間が関わる意義を改めて実感しました。この取り組みが、その一つの答えになったと信じています。」
まとめ
今回のプロジェクトは、アートの力を借りて地域と病院の繋がりを再生し、病院の雰囲気を大きく改善した成功事例となりました。今後、このような参加型アートが、より多くの地域で展開されることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社YuBASE
- 住所
- 東京都品川区西大井1丁目1-2Jタワー西大井イーストタワー2階
- 電話番号
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