エーアイ、「Custom Voice」でAI音声の新時代を迎える
株式会社エーアイは、低コストで幅広い用途で活用できる新サービス「AITalk® Custom Voice」を最新バージョンとして発表しました。このサービスは、企業や個人がオリジナルのAI音声を手軽に作成できるもので、特に法人向けに向けられています。
高品質なAI音声を手軽に
「AITalk® Custom Voice」は、任意の話者の録音音声をもとに、その声や口調を再現するための「音声辞書」を生成するサービスです。今回の最新版リリースによって、同社の音声合成エンジン「AITalk6」に対応しました。これにより、肉声により近い高品質なAI音声が生成可能になっています。
今までよりも少ない録音データで音声辞書を作成することができるため、収録にかかる時間と手間が大幅に削減されました。特に、既存の音源を使用する際には、高度な信号処理技術を取り入れることで、安定した音声の質が実現されています。これにより、大規模なプロジェクトにも対応可能です。
さまざまな用途に対応
「Custom Voice」の活用シーンは多岐にわたります。たとえば、著名人のAI音声を用いた広告キャンペーンでは、消費者との対話を演出し、リアルなやり取りが実現できます。収録許諾の取得といった事務的なプロセスは必要ですが、その分高いインパクトを与えることができるでしょう。
また、企業では社長や幹部がAI音声を使用して社内部・外部での講演を行うことが可能です。事前に作成した講演原稿をAI音声で読み上げることで、メッセージ性がより強調されます。正確な情報を伝える上でも、AI音声は重要な役割を果たします。
さらには、周年記念事業など特殊なイベントでも「Custom Voice」は有効です。企業や個人の希望に応じたオリジナル音声を利用することで、特別なメッセージを届けられることでしょう。
セキュリティを重視した運用
エーアイは、収録した音声データの管理に関しても厳重なセキュリティ対策を施しています。AI音声辞書作成時には、声の持ち主と製品使用者を守るために、事前に利用範囲や目的を定めた契約書を交わす仕組みも採用されています。
期待される可能性
このように、エーアイの「Custom Voice」は多くの可能性を秘めています。製品に関する問い合わせは、エーアイの公式サイトやメールを通じて対応が行われています。音声辞書の作成に興味がある企業や団体にとって、アプローチしやすいツールとして期待されています。
最新の音声合成技術を駆使した「AITalk6」の導入により、今後の音声合成市場にも大きな影響を与えることが予想されています。また、カスタマイズされたAI音声は、さまざまな業界や場面での活用が見込まれており、次世代のコミュニケーション手段としての役割を果たすでしょう。