自律飛行ドローンの導入
2025-04-17 09:22:31

自律飛行ドローンで建設業界の作業時間削減を実現するSpiralの新ソリューション

株式会社Spiralが導入する新たな観測技術



株式会社Spiral(本社:東京都葛飾区、代表:石川 知寛)は、世界初となる完全自律飛行のドローンを使った「山岳トンネル観測ソリューション」SpiralEyesを2025年2月18日から日本および欧州向けに販売開始することを発表しました。このソリューションは、従来の作業プロセスを大きく変える可能性を秘めています。

立ちはだかる建設業界の課題



近年、少子高齢化が進む中で、建設業界では技術者不足が深刻な問題となっています。特に山岳トンネル工事においては、従来の目視による観察や計測業務は多くの人手と時間を要し、また危険を伴うため、省力化や無人化が強く求められています。その需要に応える形で, 自律飛行ドローンの導入が期待されてきました。

従来のドローン技術では、GNSS(Global Navigation Satellite System)が届かない環境での運用が難しく、高度な専門知識が必要なため実用化が進んでいませんでした。しかし株式会社Spiralは、非GNSS環境下での自律制御技術を開発し、山岳トンネルの施工現場における作業時間を最大86%削減できることを確認しています。

SpiralEyesの機能と利点



「山岳トンネル観測ソリューション」SpiralEyesは、Spiralが独自に開発した非SLAM型の屋内自律飛行システム「MarkFlex®Air」を使用しています。現場に事前に設置されたARマーカーを用いて、ドローンの飛行計画を設定します。これにより、パイロットや熟練技術者がいなくても運用が可能となります。

また、ドローンはAIによる画像解析機能と連携し、状況に応じたデータ取得を行うことで省力化を推進します。建設現場では、重機の移動などが日常的に行われているため、衝突を避ける障害物回避機能も戸田建設と協力して開発され、実際の現場での実証実験を経て導入が進められています。

3つのサブスクリプションサービス



SpiralEyesは月額制のサブスクリプションサービスとして提供されており、以下の3つの用途から選択可能です:
  • - HawkEye:24時間365日トンネルの監視
  • - KirihaEye:最も危険な切羽観察を自動化
  • - ScanEye:飛行中に得た動画から3次元点群データを用いて出来形検測を自動化

これにより、現場に応じた最適なソリューションを提供できるように設計されています。

欧州進出とグローバル展開



さらに2024年9月末には、トンネル掘削技術で著名なウィーンに現地法人「Spiral Euroe FlexCo」を設立し、グローバル展開を図る方針です。昨年末には、オーストリア現地の測量会社と協力し、地下鉄トンネル建設現場での実証実験を行い、3次元点群データを用いた測量の自動化を進めています。

今後の展望



本ソリューションは、2025年9月末までに日本国内の4箇所の山岳トンネル現場で導入される予定です。欧州では、シールドトンネルや運用中のトンネル、廃トンネルのニーズも高まっており、Spiralは引き続き技術開発を進めることに力を入れています。これにより、広範なインフラ構造物への貢献を目指し、新たな価値を生み出していくことでしょう。

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会社情報

会社名
株式会社Spiral
住所
東京都千代田区神田練塀町3番地富士ソフト秋葉原ビル 12階
電話番号
03-5654-6089

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