和歌山県日高管内で新たな連携協定締結
和歌山県日高管内の市町(御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町)と、株式会社ユニスト・ホールディングスが連携協定を締結しました。これにより、熊野古道の「紀伊路」の価値を高め、地域振興につなげることを目指します。
連携協定の背景
ユニスト・ホールディングスは、2024年に平安時代から続く「紀伊路」の復活を目指し、「紀伊路SCAPE」プロジェクトを立ち上げます。このプロジェクトでは、約250kmにわたる道沿いに宿泊施設を設け、食事や各種サービスを整備し、10日間連続で安心・安全に歩ける環境を整備する計画です。
これは単に道を整備するだけではなく、地域の財産としての価値を向上させることを目指しています。そのためには、各自治体との連携が不可欠であり、すでに運営している熊野古道沿いの宿「SEN.RETREAT」との協力を通じて、地域とのつながりを強化してきました。
具体的な取り組み
今後の計画として、地元産品を用いた食事メニューやお土産品の開発、空き家を宿泊施設として活用すること、防災環境の整備、さらには地域イベントのPRなど、様々な面で官民連携を進めていく予定です。
市長・町長のコメント
七つの市町の首長たちも、この連携の意義を強調しています。主なコメントを以下に紹介します。
- - まちづくりは官民で進める必要があり、この機会を最大限に活かしたい。
- - 地方の豊かさを守ることが、日本全体の活力につながる。
- - 紀中に人を呼び込む起爆剤になりたい。
- - 外部から見ても良い機会。共に良いものを磨いていきたい。
- - プロジェクトの成功に向けて、共に取り組みたい。
ユニスト・ホールディングスの今村亙忠代表の言葉
連携協定の締結に際し、ユニスト・ホールディングスの代表取締役である今村亙忠氏は、「このプロジェクトに参加できることを大変嬉しく思っています。コロナ禍でスタートした熊野古道中辺路での地方創生の取り組みが、ようやく実を結び始めました。これからが本当の出発点です。地方経済を活性化する事業を生み出していきたい」と語りました。
結論
この連携は、和歌山県日高管内における地域振興と観光活性化に向けた新たな取り組みの一環です。紀伊路を訪れる人々にとっての新たな魅力を創出し、地域の豊かさを一層底上げするための活動が、今後ますます注目されることでしょう。