潮垢離プロジェクトが田辺扇ヶ浜を新たな熊野古道の起点に
和歌山県田辺市の美しい扇ヶ浜で、SHIOGORIモニュメントの設置が計画されています。このプロジェクトは、南紀みらい株式会社が中心となり、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産登録から20周年を迎えることを受けて始まったもので、熊野古道中辺路ルートを新たに認知してもらうための重要なステップです。
目指すは熊野古道の起点
「潮垢離からはじまる熊野古道」というコンセプトのもと、扇ヶ浜を熊野古道のスタート地点として訪れる人々の回遊を促進します。このエリアが観光スポットとしての認知度が高まることで、市街地への訪問も期待されます。観光の魅力を再発見するための一環として、SHIOGORI PROJECTが進められています。
SHIOGORI PROJECTの概要
SHIOGORI PROJECTは、南紀みらい株式会社と田辺市熊野ツーリズムビューロー、さらにはAND LOCALが連携しており、潮垢離を用いた地域資源の再活用を目指しています。このプロジェクトでは、海水で身を清める潮垢離の儀式が行われていた歴史に光を当て、田辺の海や街を活用した多様なコンテンツの開発を進めるとともに、地域内外の人々の交流を促進しています。
毎年開催されるSHIOGORI CAMPというフラッグシップイベントも、地域のエリアブランディングや旅行商品の開発を進めており、観光を通じたまちづくりを両輪として展開しています。海と街のつながりを改めて定義し、新たな価値を地域にもたらすために活動しています。
潮垢離の歴史と意味
潮垢離(しおごり)とは、浜辺で海水を浴びて心身を清める儀式を指します。これは、古くは平安時代から鎌倉時代にかけて行われており、熊野詣の重要な儀式でした。訪れる人々は、熊野へ向かう道が田辺市から山中のルートに入る前に、この儀式を行うことで無事を祈っていました。
現代におけるSHIOGORI
現代のSHIOGORIとして、訪れる人々に心洗われる、癒やしの場としての体験を提供することを目指しています。モニュメント設置が計画されている扇ヶ浜は、その中心地です。ここでのアクティビティを通じて、訪問者たちが新たなリスタートを切る場所としての存在感を高めていくことを期待しています。
クラウドファンディングへの挑戦
このプロジェクトの実現には、皆様のサポートが必要です。南紀みらい株式会社では、クラウドファンディングを通じて資金を募っています。目標は300万円、募集期間は2024年9月17日から11月15日までの59日間です。資金はモニュメントの制作に使用され、リターンにはオリジナルグッズや地元産品のセット、SHIOGORI CAMP2025への招待が含まれます。
こちらのリンクからプロジェクトの詳細をご覧いただけます。
地域の活性化を目指して
南紀みらい株式会社は、和歌山県田辺市で地域の活性化を目指すまちづくり会社です。田辺市の中心市街地の活性化を通じて、地域への新たな価値の創造に努めています。SHIOGORI PROJECTを通じて、田辺市の美しい海と文化の魅力を広めていきたいと考えています。
このプロジェクトが成功し、多くの人々に田辺の魅力が伝わることを期待しています。