射水市の公共FM取り組みがJFMA賞受賞
射水市は最近、公共FM(ファシリティマネジメント)に関する取り組みが評価され、第20回日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)において「優秀ファシリティマネジメント賞」を受賞しました。この受賞は射水市だけでなく、サービス提供者として名を連ねた日本管財株式会社の努力も認められた結果です。
射水市の公共FMへの取り組み
射水市は現在、公共施設の老朽化や人口減少に対処するための包括管理業務を導入し、2022年度から105箇所の公共施設の維持管理や小修繕を行っています。この包括管理業務では、修繕予算の効率的な配分や保守管理基準の統一を実現し、地元事業者への発注率を向上させることにも成功しています。
さらに、この取り組みの一環として、民間提案制度が導入され、LED照明への切り替えや太陽光発電の導入など、持続可能な公共サービスの向上が図られています。これにより、行政職員の事務負担が軽減され、他の重要業務へ時間を充てることが可能となりました。
日本管財の役割
公共FMの取り組みでは、日本管財が特に重要な役割を果たしています。2022年度から射水市の公共施設の管理業務を受注した日本管財は、予防保全計画の策定を通じて、計画的な設備更新を進めています。また、能登半島で発生した地震に際しては、技術者を派遣し、迅速な危険度判定を行いました。これらの行動は、公共サービスの高度化に寄与していることが高く評価されています。
審査講評の高評価
今回のJFMA賞の審査講評では、射水市が導入した公共施設の包括管理業務が特に先進的であるとされました。105施設に対する包括管理の実施により、職員がコア業務に集中できる環境が整ったことで、行政の運営効率が格段に向上しています。
また、FMの活動と民間提案制度の連携が、職員負担の軽減に寄与するだけでなく、財政の健全性も保てるようにしたことが評価されました。特に、能登半島地震の際に強靭な対応ができた事例は、自治体の公共サービスがどうあるべきかのモデルとして位置づけられています。
今後の展望
射水市の取り組みは「行政、民間、市民が連携してまちの価値を育てる」という理念に基づいており、その達成に向けて着実に歩を進めています。今後も市民満足度の高い公共サービスを提供しつつ、持続可能なまちを築いていく努力が続けられることでしょう。
日本管理グループは、1965年に設立され、オフィスビル、商業施設、公共施設など様々な分野で幅広いサービスを展開しています。公共FMの取り組みを通じ、射水市における持続可能な発展に寄与する姿勢は、多くの自治体が学ぶべき模範の一つとなっています。