「読み聞かせ」を卒業した後も、旅のお供になる絵本「おとうさんとぼくのてつどうしゃしんえほん」
創造系旅行社株式会社が、親子で楽しめる鉄道写真絵本「おとうさんとぼくのてつどうしゃしん」を出版しました。鉄道に情熱を燃やす建築士の写真家が17年間撮りためた写真22枚に、子ども向けにひらがなの文章を添えた絵本です。
読み聞かせを通して、一緒に言葉を覚える楽しみを共有できます。さらに、写真家が実際に撮影で訪れ感じたことを「おとうさんのまめちしき」としてまとめ、写真と共に記載。巻末には「てつどうしゃしんまっぷ」をつけ、ガイドブックとしての役割も果たします。
発売から半年が経ち、「子どもと一緒に楽しんでいる」「読み聞かせをするととても集中して聞いてくれる」「大人も楽しめる工夫がされている」と好評を得ています。全国の図書館には約300冊の本が納品されました。
絵本の中身
見開き2ページに、にしむらまさたかさんが撮影した鉄道写真1枚とひらがなの文章が添えられています。「おとうさんのまめちしき」では、にしむらさんの撮影秘話が盛り込まれています。線路名、撮影日時、場所の記載もあるため、ガイドマップとしても活用できます。
掲載されている鉄道は、北海道の「道の駅あびらD51ステーション」から宮崎県の「日南線」まで、全国各地のローカル線から新幹線まで、幅広く網羅されています。
出版のきっかけ
2020年11月、地方の暮らしとビジネスの可能性を探求する「いすみラーニングセンター」が主催する経営者合宿に、建築士であるにしむらまさたかさんが参加。元々、鉄道が好きで全国さまざまな鉄道写真を撮影していたが、その写真を目にした創造系旅行社のメンバーが「鉄道と風景がマッチしていて温かみのある写真」と惚れ込み、書籍化を提案しました。
ちょうど同社1冊目の出版物の内容を検討していたこと、同社代表の高橋が自身の子どもに読み聞かせしてあげたい鉄道絵本を探していたことが重なり、出版に向けて動き出したそうです。
絵本を通して伝えたいこと
創造系旅行社の代表取締役である高橋寿太郎さんは、この絵本を通して、「子どもにとっても大人にとっても、豊かな時間となるよう、とりわけ、お父さんの子育てのエールになれば」と願っています。
図鑑でもなく、物語でもない、鉄道写真を親子で楽しむための絵本。鉄道好きの子どもへのプレゼントに、鉄道旅のガイドマップとして、絵本の枠を越えて楽しめる1冊です。