防災の日に子どもたちと考える「生理と防災」の重要性
毎年9月1日は防災の日として、日本全国で様々な災害対策が話し合われます。株式会社Be-A Japanが運営する「GBA(ジービーエー)」では、この特別な日を利用して、小学生とその親を対象としたセミナー「もしものために、知識とこころを備えよう」を開催しました。本セミナーでは、災害時に特に女性が直面する「生理」というテーマに焦点を当て、参加者同士で考える場を提供しました。
セミナーの背景
災害時の「生理」に関する実態を知るために、Be-A Japanが2022年8月に行ったアンケートでは、実に99.4%の方が「災害避難時に生理が重なった場合、不安を感じる」と回答しています。普段の生活でも「漏れてしまわないか」や「取り替えるタイミングは?」といった不安を抱える女性や女児にとって、避難生活はさらに困難です。そんな状況に備えるためには、「正しい知識」を持つことが不可欠です。
このセミナーはまさに、そうした知識を共有し、災害時の不安を少しでも和らげるための機会として企画されました。セミナーは東京都江東区にある「東京臨海広域防災公園」の防災学習施設で行われ、子どもたちは実際の環境下で学ぶことで、より現実感を持って生理と防災について考えました。
セミナー内容
セミナーの内容は大きく3つのテーマに分かれていました。まずは基本的な生理に関する知識の確認から始まりました。参加した小学生たちは、女性の体や生理のメカニズムを親しみやすい言葉で学びました。「生理は100人いれば100通り」と説明されると、自分と周りの人がどう違うのかを理解する場面も見受けられました。
次に、実際の生理用品についてのワークショップが行われました。ナプキンに水を吸わせる実験を通じて、「どのように吸収されるのか」を体感しながら、普段あまり話題にしない交換頻度や捨て方についても学びました。災害時に備えた事前の準備として、どのような生理用品を持っておくべきか考える大切さが強調されました。
そして最も重要なテーマは、「防災時の生理に関して家でどのような準備をしておくか」です。親子で意見を出し合い、具体的な行動プランを考える時間となりました。例えば、「もし学校で急に生理が始まったらどうするか?」といったシミュレーションを行い、冷静に対処方法を確認しました。また、準備すべき生理用品として、「水がないときはどのように工夫するか?」など実践的な話し合いも行われました。
最後には、東京臨海広域防災公園が主催する『東京直下72h TOUR』に全員で参加しました。震度7の揺れ、避難時の行動、止血方法などについて学ぶことで、具体的な知識と心構えも身につけることができました。
参加者の声
セミナーを終えた参加者からは、多くの感想が寄せられました。生理に関する知識が増えたこと、災害時にどのように行動すべきかを具体的に理解できたことなどが挙げられました。「今のうちに生理用品を準備しておきたい」という意見や、「保健室に行くことを想定するのが難しい」という感想が多く寄せられ、親子での意見交換が活発に行われました。
まとめ
GBA(ジービーエー)は、女性支援のためのプロジェクトとして様々なアクティビティを展開しています。生理と防災というテーマを結びつけることで、参加者たちは今後の生活の中でしっかりと準備をする重要性を認識しました。生理のことをオープンに話せる家庭環境を築くことで、子どもたちの心身の成長にも繋がると考えています。今後も多くの人々が心に留めておくべきテーマとして、普段からの備えが求められます。