サントリーが高知県・高知大学と連携し持続可能な地域創生へ

サントリーが高知県・高知大学との新たな取り組みを発表



2023年4月18日、サントリーホールディングス株式会社は、高知県および国立大学法人高知大学との包括連携協定を締結しました。これは高知県の自然環境、豊かな地域資源を活用して、持続可能な地域社会の実現を目指す取り組みの一環です。

高知県は、清流四万十川や仁淀川、そして広大な森林に囲まれた魅力的な県ですが、人口は全国で3番目に少なく、高齢化や過疎化という課題に直面しています。高知大学は地域協働学部を持ち、地域と密接に連携しながら教育研究に取り組む大学で、地域課題の解決に貢献しています。

今回の協定では、県の強みや課題と高知大学の地域課題解決能力、さらにはサントリーグループが持つ企業の知見を組み合わせることで、多様な領域において相互に支援し合いながらプロジェクトを推進します。具体的には、地域の活性化や持続可能な農業の確立、環境教育の進展といった分野で協力することとなります。

包括連携協定の内容



協定の主な内容は次の通りです:
1. ペットボトルの水平リサイクル:資源循環を促進します。
2. 未利用資源の活用:特産品を含む地域産品を有効に活用し、農林水産物のバリューチェーンを創出します。
3. 環境教育の推進:水資源や自然環境の保護を目的とした教育活動を実施します。
4. 地方創生の推進:地域の特性に応じた施策推進に向けた取り組みを行います。

サントリーグループは、「人と自然と響きあう社会」を企業のパーパスとして掲げ、持続可能な社会の実現を目指してきました。これには地域の皆様との連携が不可欠であり、協定により得られる各社の知見が強調されています。

高知県知事のコメント


高知県知事の濵田省司氏は、県で策定された「高知県脱炭素社会推進アクションプラン」に触れ、カーボンニュートラルの実現に向けた努力を強調しました。「専門性と知見を結集して、資源循環や環境教育の推進に取り組む」と意気込みを示しました。

高知大学学長の期待


一方、高知大学の学長、受田浩之氏は、「地域を支え、変える大学」を目指し、今回の協定が地域課題の解決に寄与し、教育・研究の活性化につながると期待を寄せています。

サステナビリティ経営の視点


サントリーグループの藤原正明常務執行役員は、地域の可能性を模索し、持続的な成長を目指すことの重要性を語りました。「環境負荷を減らす取り組みに加えて、新たな価値を生み出す挑戦にも取り組む」と言及し、地域貢献への意欲を示しています。

今後、協定締結に続いて、高知県南西部の大月町とも連携協定を結ぶ計画があります。これは牛のメタンガスの排出抑制に寄与する「カギケノリ」の養殖・飼料化を通じて、環境負荷を削減する新たなビジネスモデルを構築するための取り組みです。この活動も、酪農家の支援につながることが期待されています。

高知県の自然と資源を最大限に活かし、地域の持続可能な成長と課題解決に向けて、サントリーと高知大学の連携は非常に重要な意味を持つと言えるでしょう。地域共創のモデルが一層進化し、成果が期待される中、私たちもその行動を見守っていきたいと思います。

会社情報

会社名
サントリーホールディングス株式会社
住所
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号

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