マウザー、QorvoのWi-Fi 7フロントエンドモジュールを開始
マウザー・エレクトロニクスが、QorvoのWi-Fi 7フロントエンドモジュール(FEM)の取り扱いを新たに開始したことを発表しました。これは、米国テキサス州のマンスフィールドを本社に持つマウザーが推進する新製品投入戦略の一環として、様々な業界においてイノベーションを進めるものです。Wi-Fi 7は、業界での最先端技術を結集させた次世代の無線通信規格であり、家庭用機器やスマートデバイス、携帯電子機器、ウェアラブルデバイスなどに最適化されています。
Wi-Fi 7の特長
Wi-Fi 7は、IEEE 802.11be Extremely High Throughput(EHT)として知られ、2.4GHz、5GHz、6GHzの三つの周波数帯域を活用して極めて高速なデータ通信を実現します。この新たな規格は、低遅延と大容量のネットワーク構築を可能にし、帯域幅を大きく消費する環境でも高いパフォーマンスを発揮します。
Qorvoのフロントエンドモジュールの概要
マウザーが取り扱うQorvo製のQM45655は、5GHzから7GHzの周波数帯に対応したマルチ送信モードの電力増幅器を搭載しています。また、QM42655は2.4GHz帯に適したマルチ送信モードの電力増幅器をもっています。これらのデバイスは、3Vから5Vまでの広範な動作電圧に対応しており、特にスマートフォンやタブレット、さらにVR/ARのゴーグルなどのウェアラブル機器に適しています。
QPF4509およびQPF4609もまた、Wi-Fi 7に対応したフロントエンドモジュールで、無線アクセスポイントやルーター、セットトップボックスに最適な設計がされています。具体的には、QPF4509は5.17GHzから5.895GHzの帯域を、QPF4609は5.925GHzから7.125GHzの帯域をカバーしています。この設計は高い線形出力とトン数性能を維持しながら、電力消費を最小限に抑えています。
評価ボードの提供
加えて、QorvoのQM45655EVB01、QM42655EVB、QPF4509EVB、およびQPF4609EVB評価ボードは、これらのWi-Fi 7モジュールの動作デモや開発に役立つプラットフォームとして、マウザーで取り扱われています。各評価ボードには必要なサポート回路が組み込まれ、迅速なプロトタイピングを促進するアプリケーション回路の一例を提供します。
さらなる情報提供
マウザーでは、これらの新しい技術に関する詳細な情報を、電子ニュースレターやウェブサイトを通じて提供しています。カスタマーは、プロジェクトや必要に応じたカスタマイズされた情報を受け取れるため、エンジニアにとって非常に有益です。興味のある方は、ぜひマウザーのウェブサイトを訪れて、最新の製品情報をチェックしてみてください。詳細な情報とともに、これからの技術トレンドを先取りするチャンスです。
まとめ
マウザー・エレクトロニクスが新たに取り扱いを開始したQorvoのWi-Fi 7モジュールは、最新の通信技術を体現しており、スマートデバイスや宅内機器において、より快適なエクスペリエンスを提供します。これにより、私たちの日常生活や業務は、さらなる利便性と効率性を享受できるのです。これからの技術革新の波に乗り遅れないためにも、ぜひ注目してみてください。
QorvoのWi-Fi 7モジュールの詳細
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