不登校支援に邁進する星野達郎氏が青年版国民栄誉賞を受賞

星野達郎氏とNIJINアカデミーの挑戦

教育界に新たな風を吹き込む星野達郎氏が、公益社団法人日本青年会議所主催の「JCI JAPAN TOYP 2025」で、第39回青年版国民栄誉賞のグランプリを受賞した。この賞は、社会に貢献する若者を称えるもので、星野氏の教育改革への情熱と意義深い取り組みが評価された。

星野氏が校長を務めるNIJINアカデミーは、不登校の生徒を支援するために設立されたオルタナティブスクールである。2023年9月に開校以来、全国38以上の都道府県から約450名を超える子どもたちが入学し、従来の学校教育とは異なる新しい学びのスタイルを実践している。

JCI JAPAN TOYPとは？

「JCI JAPAN TOYP」は、40歳以下の若者が、医療・福祉、教育、環境、国際交流など多様な分野で社会貢献を行う姿を評価するアワードである。星野氏の受賞理由には、NIJINアカデミーが掲げる「多層的な心理的安全性の確保」や「子ども主体の授業」などがある。

受賞式は2025年6月29日に秋葉原で開催される予定で、星野氏の手掛けるプロジェクトが広く知られる契機となることが期待されている。

NIJINアカデミーの教育理念とは？

NIJINアカデミーでは、「不登校」という概念をなくし、各自に適した教育を選べる環境を提供することを目指している。この学校に通う生徒の多くは、希望する学校の出席認定を獲得しており、学びの機会が制限されないよう取り組んでいる。

教育には「教える」者と「学ぶ」者の双方が重要であり、星野氏が採用する「一流教師」による対話のもと、教育は新たなステージへと進んでいる。彼のアイデアは、学校に行けないことで心に罪悪感や劣等感を抱くことがないように、ポジティブな学びの場を創出することに尽力している。

米国におけるハイブリッド教育モデル

NIJINアカデミーでは、メタバースを利用した本校舎と、全国に広がるリアルキャンパスの設立が進められている。これにより、生徒は国や地域に関係なく、質の高い教育を受けられるようになる。教育現場においてもデジタル技術の活用は不可欠であり、星野氏は積極的にその実践を推進している。

株式会社NIJINは、設立からわずか1年で急成長を遂げており、2033年までに全国に2,000教室を展開し、3万人の生徒を受け入れる目標を掲げている。このようなビジョンを持つ学校が果たしてどのように教育界を変革していくのか、注目が集まっている。