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フィジオロガス・テクノロジーズが東京都のAMDAPに参加

フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社が、東京都が実施する先端医療機器アクセラレーションプロジェクト（AMDAP）に採択されました。このプロジェクトは、医療の発展を目指す企業に対して、様々な専門家による支援を行うもので、フィジオロガスはそれを通じて次世代の在宅血液透析装置を開発していきます。

在宅血液透析の重要性

現在、日本では34万人の末期腎不全患者が定期的な血液透析を受けていますが、その多くがクリニックでの治療に頼っています。これに対し、在宅での透析治療は、通院の必要がなく、治療の柔軟性が高いことから患者のQOL（生活の質）向上に寄与することが分かっています。しかし、日本国内には在宅向けに特化した透析装置が存在しないため、導入が進んでいない状態が続いています。

フィジオロガスは、クリニックで利用されている大型の機器の代わりに、再循環機能を備えた小型で安全な在宅用血液透析装置を開発しています。この装置により、患者は自宅で簡単に透析治療を行えるようになり、より良い生活を送ることが期待されています。

AMDAPプロジェクトの内容

AMDAPは、東京都による新たな医療機器開発を支援するプロジェクトで、優れた技術やアイデアを持つ企業に対し、専門的な指導と助言を行います。このプログラムでは、最大3件のビジネスプランが選ばれ、選定された企業には、治験費用を含む研究開発補助金が支給されます。これは、最大6年間で6億円までとされており、フィジオロガスもその支援を受けながら医療機器の開発に取り組んでいます。

社会への影響

フィジオロガスが開発を進める在宅血液透析装置は、末期腎不全患者にとって大きな福音となるでしょう。患者は通院することなく、頻回に医療行為を受けられるため、生活の質が向上し、就業や社会復帰の可能性も高まります。社会全体としても、医療費の削減や、患者の自立した生活を支援することから、社会にプラスの影響が広がると考えられています。

フィジオロガス・テクノロジーズについて

フィジオロガス・テクノロジーズは、2020年に設立された北里大学発のスタートアップです。同社は、「テクノロジーで医療を革新し、患者やその家族に幸せな生活を提供する」という目的のもと、医療機器の開発に注力しています。医療とテクノロジーの融合を目指し、これからの医療システムを支える重要な企業として期待されています。

今後、フィジオロガスの活動がどのように展開されていくのか、目が離せません。

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