26卒学生はサマーインターンをどう考えている?『iroots』調査結果から見えてきた意識
エン・ジャパン株式会社が運営する新卒学生向けスカウトサービス『iroots』は、2026年卒業予定の大学生・大学院生191名を対象に「サマーインターン」に関するアンケートを実施しました。
調査結果から、26卒学生は、大学3年生・修士1年生に進級したタイミングで就活を開始する人が多く、6月時点でインターンやイベントへの応募・参加を経験している学生が8割以上ということがわかりました。
就活開始時期は大学3年生・修士1年生に進級後が主流
調査によると、26卒学生の半数近くが2024年4月~5月に就活を開始しており、大学3年生・修士1年生に進級と同時に就活を始めるケースが多いことが明らかになりました。
また、6月時点で「インターンやイベントなどへの応募・参加」をしている学生は86%に達しており、早期から積極的に就活活動に取り組んでいる様子が伺えます。
サマーインターンの参加目的は「本選考での優遇」が上位
サマーインターンの参加予定企業数は平均4.1社で、参加目的としては「本選考での優遇を期待するため」が56%と最も高い割合を占めました。
これは、学生がインターンシップを単なる企業体験ではなく、就職活動における有利な選考プロセスの一環と捉えていることを示唆しています。
対面形式のインターン開催を希望する学生が多い
希望するサマーインターンの形式は、85%が「対面」と回答しました。対面形式でのインターンシップを通じて、企業の雰囲気や社員との直接的なコミュニケーションを重視する傾向が見られます。
希望する開催日数は「2~3日」が45%と最も多く、学生は短期間で効率的に企業の情報を収集し、自分のキャリアを考えることを期待しているようです。
インターン参加における重視ポイントは「志望業界」「本選考への優遇」
サマーインターンにエントリーする上で重視する点は、「志望業界と一致している」「本選考への優遇がある」がそれぞれ61%、57%と、半数以上の学生がこれらのポイントを重要視していました。
これは、学生が将来のキャリアを真剣に考え、自分の興味関心に合致した業界で、かつ就職活動に有利な選考プロセスが用意されている企業を選びたいと考えていることを示しています。
サマーインターン後の希望コンテンツは「早期の本選考」
サマーインターン後に参加したいコンテンツとしては、「早期の本選考」が50%と最も多い結果となりました。学生は、インターンシップを通して得た企業理解を基に、早期に選考プロセスを進めたいと考えているようです。
早期選考を希望する理由としては、「早期に内定をもらっておくことで安心感を得たい」「周りの就活生に差をつけて内定を獲得したい」「サマーインターンで得た情報や雰囲気を知った上で選考に進むことができる」「早期に就職活動を終えることで、入社後に向けた準備期間を長く確保できる」「早期選考を行なう企業は、人材獲得に力を入れている企業だと考える」「博士課程で研究をする中で、どうしても就職活動にあてることのできる時間が限られている」など、様々な意見が寄せられました。
まとめ:26卒学生は、早期から積極的に就活活動に取り組み、本選考への優遇や早期選考を重視する傾向にある
今回の調査結果から、26卒学生は、大学3年生・修士1年生に進級したタイミングで就活を開始し、インターンシップやイベントへの参加を通じて、早期から積極的に就職活動を進めていることがわかりました。
また、サマーインターンの参加目的は、就職活動における優位性を獲得するためであり、選考プロセスにおいて、志望業界の一致や本選考への優遇を重視している傾向が見られました。
さらに、サマーインターン後は、早期に選考プロセスを進めたいという強い意向があり、インターンシップを通して得た企業理解を基に、早期に就職活動を終えたいと考えている学生が多いことも明らかになりました。
企業は、26卒学生のこれらの意識を理解し、魅力的なインターンシッププログラムを提供することで、優秀な人材を獲得できる可能性が高まると言えるでしょう。