EC市場の未来を左右する新パートナーシップ
企業の決済インフラであるStripeは、国内最大級のECオープンソースプラットフォーム「EC-CUBE」を運営するイーシーキューブとの戦略的なパートナーシップを発表しました。この提携により、StripeはEC-CUBEの公式決済パートナーとなり、EC-CUBEを利用する企業に向けた新たな決済体験を提供することになります。
EC-CUBEの特徴とその影響
EC-CUBEは、柔軟なカスタマイズ性が特徴的リー、数多くのEC事業者やIT企業に利用されています。これにより、Stripeは様々な決済手段やビジネススケールに適応できる機能を提供し、グローバル市場への進出を促進します。このパートナーシップにより、業者は効率的かつ安全に決済を行うことが可能になります。
さらには、Stripeが展開しているアプリマーケットプレイス、Stripe App Marketplaceにおいて、日本企業として初めてEC-CUBEのプラグインが公開されました。このマーケットプレイスではDocusignやAdobe Commerceなどの世界的大手がプラグインを提供しており、その中に新たにEC-CUBEが加わりました。これにより、Stripeのユーザーは自身のダッシュボード上からEC-CUBEへの簡単なアクセスが可能となり、手間を大幅に省くことができるようになります。
決済体験の向上
このパートナーシップによるEC-CUBE専用のStripe決済プラグインは、国内のEC事業者に対して大きな決済体験の向上をもたらします。EC-CUBEの購入フローを保ちながら、追加の開発なしにクレジットカード、デビットカード、コンビニ、QRコードなど、一連の決済手段を提供しています。これにより、顧客の利便性が向上し、コンバージョン率も期待できます。
また、決済処理の効率化やコスト削減も実現されます。EC-CUBEとStripeの連携により、注文管理と支払い管理が統合されるため、リアルタイムでの状況把握が可能になります。これにより、業務の効率化だけでなく、企業にとっての収益性の向上も期待されます。
不正利用対策とセキュリティ
Stripeは、全てのトランザクションに対して強力な不正利用対策を講じており、数百万社以上の決済データを分析することで、その精度を高めています。EMV 3Dセキュア 2にも完全対応しており、加盟店は手間をかけずにガイドラインを遵守できます。このような仕組みにより、よりスムーズで安心な取引環境を提供し、顧客との信頼関係を強化することが可能です。
グローバル展開のサポート
これまで国際的な決済処理には多大な開発コストがかかっていましたが、今回のプラグインにより、各国の言語や決済手段に対する設定が容易になり、企業の国際展開が進むことでビジネスチャンスを広げることが期待されています。
経営者の声
イーシーキューブの代表取締役、岩田進氏は「Stripeと協力できることは非常に嬉しい。EC-CUBEの強みとStripeの技術を組み合わせ、多くの事業者を成長させる新たな機会を提供したい」と述べています。
また、ストライプジャパンの代表取締役、平賀充氏も「イーシーキューブのECプラットフォームにStripeの専門知識を融合させることで、新たなビジネス機会を創出できる」と期待を寄せています。
このパートナーシップによって、EC事業者は今後ますますグローバルなビジネス展開がしやすくなり、進化するEC市場での競争優位性を高めることが可能になるでしょう。