派遣エンジニアが語る！選び方の変化とは？スキル重視の声

派遣エンジニアの仕事選びとその本音

最近、派遣エンジニアを対象とした調査が行われ、その結果から新しい働き方の実態が見えてきました。MARKEDELIC株式会社によるこの調査には、418名のエンジニアとプログラマーが参加し、彼らの仕事に対する考え方が明らかになりました。

変化する働き方の背景

現在、正社員雇用だけでなく、フリーランスや派遣社員、業務委託、副業といった多様な働き方が普及し、エンジニアやプログラマーのキャリアの選択肢も増えています。これに伴い、派遣エンジニアたちの「仕事選びの本音」が調査を通じて浮かび上がりました。

スキルアップの重要性

驚くべきことに、派遣エンジニアがその働き方を選んだ最も大きな理由は「スキルアップの機会」です。具体的には、42%の回答者が「スキルアップの機会が多いと感じた」と答えており、他の選択肢と比較すると圧倒的な高さを誇っています。これは、エンジニアたちが給与や待遇以上に、自己成長を重視していることを示しています。

次に多かった理由は「ワークライフバランスを重視したかった」（34%）や「多様なプロジェクトに関わりたかった」（33%）で、これらも当然のことながら重要視されていますが、「給与や待遇が魅力的だった」（20%）といった点は低い評価に留まっています。

案件選択への影響

エンジニアたちは、派遣先企業や業務内容を選ぶ際にも、特に「新しいスキルや業務経験が得られる環境」を最重要視しています（45%）。これに続いて「保有スキルと業務内容の合致」（42%）が述べられましたが、「テレワークの可否」や「高時給案件」についてはそれほど重視されていません。特に「福利厚生の充実」や「正社員登用の可能性」に関しては、選択率が1割未満にとどまっています。

スキル習得の実感

さらに興味深いのは、エンジニアたちの90%が「過去に派遣先で新しいスキルを身につけた」と実感している点です。「大いにあった」と回答したのは30%、一方「ある程度はあった」は60%でした。このデータは、派遣という働き方が彼らにとって、意義深いスキルアップの手段となっていることを示しています。

成長の多様性

エンジニアたちが「派遣就業において具体的に成長を感じた点」として最も多かった回答は「新しい技術を学ぶ機会が多かった」（49%）、次いで「多様なプロジェクトに携われた」（44%）でした。また、興味深いことに、異なる企業文化の経験や新たな人脈獲得、コミュニケーションスキルの向上といった面白い成長も評価されています。

エンジニアにおける派遣の位置づけ

この調査から明らかなことは、派遣エンジニアが「仮の働き方」として捉えられがちですが、実は彼らにとって意図的なキャリア形成の一環であるということです。特にスキルアップへの志向と成長感は、プロジェクトベースでの働き方を重視するエンジニアに共通する意見だと言えるでしょう。

ただし、この傾向はすべての職種に当てはまるわけではありません。安定性が求められる職種では異なる価値観が見られる可能性があります。