家庭から産業までを見据えたJCCLの挑戦
福岡県福岡市に本社を構える株式会社JCCLは、持続可能な社会を創造するための新しい技術を提供するスタートアップ企業です。彼らは、CO2排出を“減少させる”だけでなく、排出と同時にCO2を回収する社会を築くことを目指しています。この新しいインフラは、日常生活の中で発生するCO2を効率よく取り扱い、資源として利用する未来を見据えています。
JCCLのビジョン
JCCLの目指す未来は、単にCO2を減少させるのではなく、あらゆる日常的な排出源─家庭用給湯器やエアコン、店舗、学校、車両など─からCO2を直接的に回収し、それを資源に変えることが可能な世界です。家庭で使用されるエネルギーや機器からの排出を抑え、回収したCO2をドライアイスや農業利用、さらにはエネルギー供給にリサイクルすることで、循環する資源として活用することができます。
実現した技術
家庭用給湯器からのCO2回収
JCCLは、福岡市との共同プロジェクトの一環として、世界初となる家庭用ガス給湯器からのCO2回収に成功しました。この画期的な成果により、日常生活の中で発生する小さな排出源からも、効率よくCO2を回収することが可能であることを具体的に示しました。これは、個々の家庭からの小規模なCO2排出の対応策として画期的です。
CO2回収装置の製品化
次に、JCCLは独自の吸収剤と減圧蒸気を利用した省エネルギー型CO2回収装置を開発しました。この装置は、都市ガス燃焼後の排ガスに含まれる約7%のCO2を、1日あたり約2kg、97%以上の濃度で回収することができます。エネルギー消費を抑えたこの装置は、導入が進むことで家庭や商業施設におけるCO2回収の普及を後押しします。
CO2分離膜評価装置の実用化
さらにJCCLは、独自の調圧および調湿制御システムを備えたCO2分離膜評価装置を実用化し、13%のCO2を含有した排ガスからCO2を97%以上に濃縮し、1ヶ月以上安定運転することを確認しました。この技術により、さまざまな場面でのCO2回収が実現します。
なぜJCCLの技術が重要か
従来、家庭や小規模な店舗などではCO2回収装置が無く、新たな課題が存在していました。しかしJCCLの技術は、低温および減圧された環境でのCO2回収を可能にし、従来手法に比べてはるかにエネルギー効率が良い結果を出しています。持続可能なカーボンニュートラル社会を実現するには、こうした分散型の排出源からの効果的な対策が不可欠です。
次なる挑戦
今後JCCLは、以下の目標に取り組みます:
- - 小型化・低コスト化を進め、家庭への普及を目指す
- - 車両や船舶などの移動体用の回収技術を開発
- - 回収したCO2を活用した地域のエコシステムを構築
- - 産学官の連携を強化し、装置の機能を向上させ量産化を目指す
- - ESG投資との連携を通じて技術の普及を図る
JCCLのApril Dream
“CO2を出さない世界”を目指すのではなく、“出てもその場でなくなる世界”の実現を目指します。生活に馴染む形でCO2回収を社会インフラとして取り入れ、持続可能で豊かな未来を築くことが、JCCLのApril Dreamです。
会社概要
- - 会社名: 株式会社JCCL
- - 所在地: 福岡県福岡市西区九大新町5-5
- - 代表取締役: 梅原俊志
- - 事業内容: CO₂回収技術の開発、装置販売、試験受託、共同プロジェクトなど
お問い合わせ
株式会社JCCL 事業開発部
Email: inquiry(a)jccl.co.jp (※(a)を@に変えて送信してください)