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医療機関や薬局向けに、マイナンバーカード対応の顔認証付きカードリーダー『EXC-9000』の販売が、5月16日より開始されました。本製品は、株式会社松村エンジニアリングが開発し、支払基金を通じて販売されます。

松村エンジニアリングは、精巧な偽札「スーパーK」を世界で初めて見破ることに成功した、世界初高性能ドル紙幣鑑別機の開発会社です。その高い技術力を活かし、顔認証付きカードリーダー『EXC-9000』は、迅速かつ正確な認証を実現しています。

『EXC-9000』は、患者本人がマイナンバーカードを置き、カメラで顔認証を行うことで、より厳格な本人認証を可能にします。これにより、接触による感染リスクを低減し、保険資格の確認もスムーズに行うことができます。さらに、読み取った顔画像やマイナンバーカードの情報は保存されないため、セキュリティ面でも安心です。

本製品は、医療現場の受付業務の負担軽減にも貢献します。従来の保険資格確認では、患者情報の入力や確認に多くの時間を要していましたが、『EXC-9000』の導入により、これらの業務を効率化することができます。

また、『EXC-9000』は、10インチ相当のタッチパネルを採用し、高齢者や外国人など、あらゆる人が使いやすいユニバーサルデザインを採用しています。日本語、英語、韓国語、中国語に対応しており、多様なニーズに対応可能です。

開発の背景には、社会全体のデジタル化推進があります。厚生労働省は、2021年10月よりマイナンバーカードを保険証として使用できる「オンライン資格確認」を開始し、医療機関等のデジタル化を推進しています。

『EXC-9000』は、この「オンライン資格確認」の普及を促進し、医療現場の更なる効率化と、感染リスクの低減に貢献していくことが期待されています。

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