渋谷の街がリユース文化を育む新たな一歩を踏み出しました。リユース容器シェアリングサービス「Megloo」が、2023年1月24日から渋谷キャスト周辺での実証実験を開始します。このサービスは、東京都のスタートアップ実証実験促進事業に採択されており、地域全体で循環型社会の実現を目指しています。
昨年の実証実験では、デリバリーにおいて利用者からの好評を得たMegloo。特に、デリバリーとテイクアウトの両方に対応してほしいという声が多く寄せられており、その要望に応える形で新たに19の飲食店とキッチンカーでの対応が決定しました。こうした拡充により、利用者の利便性が大幅に向上することが期待されています。
■新たな取り組みで環境負荷の削減を
新しい実証実験でのポイントは、まずテイクアウト店舗の対応拡大です。渋谷キャスト ガーデンに出店するネオ屋台村や周辺のレストランや弁当屋など、利用可能な店舗がさらに増えて、リユース容器の使用が促進されます。また、デリバリーサービスWoltでも、対応する店舗が4から14に増加し、多様な料理を手軽に楽しめるようになります。さらに、2km未満のデリバリー利用者には送料無料のキャンペーンを実施し、Meglooの利用を促進します。
返却方法の利便性もアップし、指定されたボックスは32箇所に設置され、飲食後の返却がこれまでよりも簡単になります。特に、利用者が返却可能な場所が広がることで、リユースのサイクルがよりスムーズに機能するでしょう。
■Meglooの理念
Meglooという名称には、容器が巡るという意味に加え、地域の人々が「ありがとう」と感謝の気持ちを表すことが込められています。このサービスは、テイクアウト時の使い捨て容器を減らすことで、環境への配慮を行いながら、飲食店側でもコスト削減に貢献します。
株式会社カマンの善積真吾代表は、初回の実証実験の成功が次のステップにつながったことを喜び、地域の企業や飲食店との連携を基に、さらなる循環社会の形成を目指しています。「渋谷から大都市モデルを創造し、新しい文化を発信していくことができる」と語っています。
実施概要
- - 期間: 2023年1月24日(火)〜2月23日(木)
- - 対応店舗: 19の飲食店、キッチンカー
- - 返却スポット: 32箇所(詳細はMeglooのGoogleマイマップで確認)
Meglooの活動は、渋谷の企業や地域の人々の協力を得ながら進行しています。テイクアウトを利用する機会が多い方は、ぜひこの機会にMeglooを利用し、環境に優しい選択をしてみてはいかがでしょうか?