株式会社ispaceが発表した2026年Q1決算の概要
株式会社ispace(東京都中央区、証券コード9348)は、2026年3月期第1四半期の決算を8月8日に発表しました。この発表では、業績や今後の事業計画について詳しく報告がなされ、多くの関心を集めました。
1. 2026年Q1の経営成績の概要
株式会社ispaceは、次のような業績を報告しました:
- ミッション3の開発進捗によって前年同期比で大幅に増加し、通期連結業績予想に対しての進捗率もおおむね計画通りでした。
- 売上計上基準の変更に伴い初めて計上されたミッション2やパートナーシップ事業の影響で、前年同期と比較して大幅に増加しました。
- 人件費や広告宣伝費が微増したものの、増収の影響で前年同期比でわずかな増益となりました。
- 利息の支払い及び為替差損の影響で赤字となりましたが、ミッション4に関連するSBIR補助金収入を考慮すると、Q4に営業外収益として計上予定です。
2. 費用対効果の詳細
- R&Dミッションであるミッション2の開発が完了したことで、前年同期比で減少しました。
- グループ全体の従業員数が前年同期比で30名増加し、9%の増加を記録しました。
- 主にミッション2関連の保険料や広告宣伝費が増加したため、前年同期比で増加しています。
3. 事業の進捗と新タスクフォースの設立
今回はミッション2の終了後の決算発表ということもあり、事業の進捗が大きな焦点となりました。ミッション2については、着陸には成功しなかったものの、多くの成果と学びが得られたと述べられました。これを踏まえ、株式会社ispaceは「改善タスクフォース」の立ち上げを発表しました。このタスクフォースは、米国マサチューセッツ工科大学の教授や慶應義塾大学の教授を共同議長に迎え、より広範な改善策を模索するものです。
4. 今後の展望
新たに発足するタスクフォースのメンバーとともに、株式会社ispaceは次の挑戦への取り組みを継続すると宣言しました。また、2026年3月期の第1四半期では、初めてのデータサービスの売上も計上され、この分野が今後の重要なビジネスの一つとして期待されています。
「常に次を目指す取り組みを続ける」と取締役CFOの野﨑順平氏は語っており、今後のいっそうの成長が期待されます。ミッション3とミッション4の準備も進めながら、月面市場への参入をサポートする取り組みが進化していくでしょう。
5. まとめ
株式会社ispaceの2026年度第1四半期決算は、業績における確かな成長が見られる一方で、持続可能な発展を見据えた新たな取り組みが進行中であることを実感させる内容でした。今後も株式会社ispaceの挑戦と成長に目が離せません。