遠方監視制御装置/RMS-DIO9632-PIのアップデート
東京エレクトロン デバイス長崎株式会社(略称TED長崎)は、放送インフラをターゲットにした新しい遠方監視制御装置「RMS-DIO9632-PI」を発表しました。この装置は、全国の放送局や送信設備の運用コストの削減を実現するために、新たな監視・制御機能を搭載しています。これまでのシステムでは、機器の老朽化や分断された監視システムによる運用コストの増加が問題視されていましたが、今回のアップデートによって信頼性と効率性が大幅に向上しました。
運用コストを削減するニーズ
全国には多数の放送局や中継局が存在しますが、それらは老朽化した機器や管理の分散化により、運用コストを抑えることが難しくなっています。特に、異なる系統の設備を手動で管理することに伴うトラブルや、現地対応にかかるリソースの不足が課題となっており、リモート管理の必要性が高まっています。
RMS-DIO9632-PIの特長
新しく搭載されたRMS-DIO9632-PIは、放送局と送信設備の監視・制御機能を一元化しました。この装置は、株式会社アプコットの「Packet Caster」と連携し、リアルタイムで設備の状況を把握できます。これにより、迅速なトラブル対策が可能です。
製品の主な機能
- - コスト削減と効率化: 放送局及び送信設備の状態を一元監視し、設備のダウンタイムを削減。
- - 新機能追加: SNMPトラップ受信やアナログ入力電圧の複数レンジ選択が可能になり、より精密な監視が実現。
- - 信頼性の向上: 大規模から小規模施設まで対応できるキャリアグレードの仕様で、高度な信頼性を提供。
新機能の詳細
1.
通信障害の際のトラップ受信: LTEルータを介し、通信障害時にSNMPトラップを受信し、非常用設備と連携。
2.
アナログ電圧監視: チャネル毎に5つのレンジに切り替え可能。
価格と展望
RMS-DIO9632-PIは、参考価格520,000円(税別)で販売され、今後の販売目標は500台です。TED長崎では、今後放送局だけでなく通信インフラやエネルギー関連業界への展開を図るとしています。
サポート体制
導入から構築、検証支援まで幅広くサポートし、ヘルプデスクサービスも提供します。
展示会情報
「Inter BEE 2024」に出展予定です。詳細は公式サイトをご確認ください。
会社プロフィール
東京エレクトロンデバイス長崎は、各種電子機器の設計・開発を手がける技術商社です。自社ブランドの製品を持ち、そのデジタル化技術は幅広い分野に展開しています。さらなる情報は公式サイトにて確認できます。