銀座で輪島塗フェアが開催
銀座 蔦屋書店にて、「蘇生・創作・輪島塗〜『輪島キリモト』の挑み〜」という魅力的なイベントが、2024年12月20日(金)から2025年1月31日(金)の期間に開催されます。このイベントは、江戸時代から続く輪島塗の伝統技術とその現代的な活用法に焦点をあてています。特に、輪島キリモトによる多彩な漆器が一堂に展示され、採用された技法やデザインについて深く知ることができる素晴らしい機会です。
輪島キリモトとは
輪島キリモトは、江戸期から能登・輪島で100年以上の歴史を持つ工房です。現在は7代目の桐本泰一氏が先代の技術を受け継ぎつつ、大学で学んだプロダクトデザインの知識を活かして、新しいものづくりに挑んでいます。この工房の特徴は、自社でデザインから漆塗り、販売までを手掛けており、輪島の分業制とは一線を画しています。桐本氏は、木と漆が現代の生活に寄与できるような製品を生み出すことを目指しています。
フェアのハイライト
今回のフェアでは、輪島キリモトの職人によって生み出されたさまざまな漆器が紹介・販売されます。日常使いの器から見るための鑑賞向きの作品まで、幅広いラインナップが揃います。その中でも特に注目されるのが「Rebornシリーズ」です。2011年の能登の震災で処分の危機に直面した漆器を再生したこのシリーズは、職人の技が凝縮されています。
サステイナブルな漆器
「Reborn透き溜シリーズ」は、震災後に捨てられた漆器を再生し、現代の生活様式に合わせた形で生まれ変わらせたものです。トラディショナルな朱色が施され、かつての良さを保ちながら新たな魅力を持つ作品となっています。この生まれ変わった漆器は、ただの再利用ではなく、職人と生活様式の調和を図ったものです。
エレガントな酒器シリーズ
また、酒器シリーズはその使い勝手が良く、日常の食卓に華を添えるアイテムとなっています。これらの器は、漆独特の温かみが感じられ、使用することで独自の風合いを持っていきます。たとえば、片口や盃には、味わい深い色合いが施され、毎日の生活に彩りを加えます。
精巧な懐中小物入れ
さらに、乾漆造の懐中小物入れも見逃せません。高い技術を駆使して作られたこのアイテムは、ポケットやバッグにも入るサイズで、日常使いにぴったりです。流れるようなデザインと漆の質感が魅力的で、実用性だけでなく美しさも兼ね備えています。
開催情報と販売について
「蘇生・創作・輪島塗〜『輪島キリモト』の挑み〜」は、銀座 蔦屋書店のBOOK売場(日本文化)にて行われます。2024年12月20日(金)10時30分から始まるこのフェアでは、職人たちの技に触れて、実際に手に取って製品購入も可能です。また、1月1日(水・祝)は休業するため、訪れる際には事前の確認をお勧めします。
美しい漆器に惚れ込むチャンスを持って、ぜひこの機会に銀座 蔦屋書店を訪れてみてはいかがでしょうか。