国宝修理技術師が語る!「未来へ扉を開く紙の文化の修理と保存」トークセッション&実演会
2024年8月2日(金)、文喫 六本木にて、国宝・重要文化財の修理技術師によるトークセッション&実演会「未来へ扉を開く紙の文化の修理と保存」が開催されます。
文化財修理の最前線を体感!
このイベントでは、装潢師の中村隆博氏、元文化庁主任文化財調査官の藤田励夫氏、装潢師の鈴木裕氏という豪華な顔ぶれが登壇。
トークセッションでは、古活字印刷の時代や和紙文化、文化財修理に使われる材料と道具について解説が行われます。
さらに、実演では仮本紙を使った裏打ち作業が披露されます。国宝修理技術師の卓越した技を間近で見られる貴重な機会です。
なぜ「紙の文化」の保存が重要なのか?
近年、火災や自然災害などによって文化財が失われるケースが増加しています。
装潢修理は、劣化・損傷した美術工芸品を保存修理する技術。何百年もの歴史を誇る伝統技術と最先端の科学を融合させた日本の装潢修理技術は、海外でも高く評価され、2020年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
今回のイベントでは、古文書や襖絵、歴史書、現代の漫画やアニメの原画など、多岐にわたる「紙の文化」を「現代を生きる私たちの文化財」として捉え直し、未来へ繋ぐことの重要性を改めて認識できるでしょう。
イベント概要
タイトル: 未来へ扉を開く紙の文化の修理と保存
日程: 2024年8月2日(金)18:30~21:00
登壇者:
装潢師 中村隆博氏
元・文化庁主任文化財調査官 現・京都府立大学共同研究員 藤田励夫氏
* 装潢師 鈴木裕氏
場所: 文喫 六本木「喫茶室」※有料エリア
参加費: 2,200円(税込)
イベント詳細・お申込み:
https://soukoubunkitsu.peatix.com
登壇者紹介
中村 隆博氏: 国宝修理装潢師連盟の加盟工房に23年間従事。九州国立博物館修復施設にて、鈴木裕氏と共に文化財修理に携わり、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演。国宝「琉球国王尚家関係資料 御絵図」をはじめ多くの文化財の修理を手掛ける。国宝修理装潢師連盟認定 絵画Ⅰ類の技師長を取得。2023年独立。
藤田 励夫氏: 滋賀県教育委員会文化財保護課、九州国立博物館、文化庁文化財第一課と、文化財に関わる仕事に30年以上携わる。現在は京都府立大学共同研究員。古活字や琉球や日本とベトナムとの関係史など、幅広い研究テーマに取り組んでいる。
鈴木 裕氏: 装潢師。国宝修理装潢師連盟名誉会員。京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻 非常勤講師。国指定の絵画、書跡・典籍、古文書の修理を通して、料紙と手すき和紙について調査・研究を進めてきた。現在、国庫事業「重要文化財東大寺聖教」修理事業の工程管理者。
「文喫 六本木」について
文喫 六本木は、入場料のある本屋。約2万冊の本が揃い、カフェやイベントスペースも併設しています。
住所: 〒106-0032 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
アクセス: 地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅 3・1A出口より徒歩1分
公式サイト:
https://bunkitsu.jp/
貴重な機会をお見逃しなく!
このイベントは、文化財修理の技術や和紙文化について深く学ぶことができる貴重な機会です。
ぜひ、ご参加ください。