飯塚高校とホームセンターグッデイの新たな教育連携
福岡県飯塚市にある飯塚高等学校と、地元企業である株式会社グッデイが「DIYによる教育連携・地域貢献活動に関する協定書」を締結しました。この協定は、教員と企業の連携を通じて、生徒たちの創造力や課題解決能力を高めると同時に、地域の活性化を目指したものです。
協定の主な目的
協定の内容は多岐にわたります。具体的には、探究的な学習プログラムの共同開発、校内や地域施設でのワークショップやイベントの共同開催、地域交流型の教育活動、生徒への安全教育や技術指導、職業観の育成などがあります。
これにより、生徒は実際に手を動かしながら学ぶ機会を得られ、地域の困りごとを解決する力を養うことが期待されています。
教育連携の背景
この協定は、飯塚高校からの「自分たちの寮を、自分の手で直せないか?」という問いかけがきっかけとなりました。グッデイは、その豊富な商品と専門知識を活かして、飯塚高校のリクエストに応えることができると確信し、協定締結に至りました。2025年6月には、学生寮のリノベーションプロジェクトが実施される予定で、生徒たちが自らの手で壁の塗装や床の張替えに取り組む機会が設けられます。
地域の課題解決へ向けた取り組み
今回の協定を通じて得られた経験や知識は、飯塚地区への地域活性化にも活かされる見込みです。具体的には、DIYスキルを通じた探究学習、チーム力の強化、地域の空き家再生プロジェクトなどが挙げられています。このような取り組みは、少子高齢化や空き家問題といった地域課題に対して、高校教育が積極的に関与する新しいモデルとして、全国的にも注目を集めています。
教育と地域をつなぐ新たな価値
飯塚高校とグッデイという異なる分野の組織が連携をすることで、地域教育に新たな刺激が生まれます。これにより、地域住民や自治体、さらには教育現場にも新たな希望がもたらされることでしょう。これからの生徒たちが受ける「本物の体験」は、地域との双方向のつながりが育むものです。
代表者の想い
飯塚高校の嶋田吉朗常務理事は、地域活性化に寄与する実践的な教育の重要性を語り、グッデイの柳瀬隆志代表取締役社長も、自社の創業の地での活動の重要性を強調しました。彼らの強い思いは、この協定によって具現化され、教育現場と地域社会に新しい価値をもたらすことに期待が寄せられています。
料理や工芸品を通じて地域の文化や資源を再評価する動きが進む中、飯塚高校とグッデイの連携は、地域全体にとっての新しい可能性を切り開くものとして注目されているのです。これからの取り組みから目が離せません。