東京電機大学が開催する生体医工学セミナーについて
東京電機大学は、中学生と高校生を対象としたオンラインセミナー「電子情報・生体医工学系オンラインセミナー ―生体医工学への展開―」を、2023年の7月から11月にかけて10回にわたり実施します。このセミナーはZoomウェビナー形式で行われ、参加費は無料です。これまで2022年度にも実施しており、電子情報工学を基本として生体医工学の世界を分かりやすく紹介しています。
このセミナーでは、人間の動作解析や脳科学、人工臓器の管理、さらにVRやARを用いた医療支援など、多様なテーマが取り上げられます。それぞれの分野は、私たちの体や日常生活に密接に関連しており、生体医工学の面白さや可能性を中高生に伝えることを目的としています。主催は、理工学部電子情報・生体医工学系で、最新技術に触れる貴重な機会を提供しています。
セミナーの具体的なプログラム
7月27日(土)「センサ情報に基づく人の動作認識・解析」
講師:趙 祟貴
本講演では、ロボットやパワードスーツなどに利用されるセンサ技術を通じて、動作の認識や解析の重要性を論じます。
8月3日(土)「脳を調べる」
講師:田中 慶太
社会の変化に伴い重要性が増している脳科学について、最新の計測技術を紹介します。
8月31日(土)「人工臓器のサイバーフィジカルシステム」
講師:本間 章彦
仮想空間によるモニタリングやシミュレーションの現状について詳しく解説します。
9月14日(土)「再生医療と電子情報工学」
講師:矢口 俊之
再生医療に関連する電子情報工学の役割を探り、人材育成の重要性を議論します。
9月28日(土)「人工の手のセンサ制御」
講師:大西 謙吾
センサ技術を利用した人工手の制御方法について詳しく説明します。
10月5日(土)「VR技術を用いた医療支援システム」
講師:荒船 龍彦
VR技術を医療に応用する例を挙げて、その実用性を解説します。
10月12日(土)「人間適応型インターフェースに関する研究」
講師:塚原 彰彦
機械が人に適応するインターフェース技術の研究について紹介します。
10月26日(土)「循環器系医療機器の研究開発」
講師:住倉 博仁
循環器系に使用される医療機器の概要を説明し、最新研究について触れます。
11月9日(土)「プラズマを用いた薄膜形成と医療応用への展開」
講師:大越 康晴
医療材料の高度なニーズに応える技術について紹介します。
11月16日(土)「眼内閃光―視覚障害者のために」
講師:金丸 真奈美
視覚障害者へのサポートツールとしての「眼内閃光」の可能性について考察します。
参加方法
本セミナーは、各回とも学生たちの興味を考慮した内容となっており、豊富なテーマを提供します。参加希望者は東京電機大学の公式ウェブサイト内のイベントサイトから申し込みが可能です。詳細が気になる方は、直接大学に質問メールを送ることもできます。このセミナーは、将来的に生体医工学に興味を持つ若者たちにとって、学びの場を提供し、新たなキャリアの可能性を広げる良い機会となるでしょう。