シャンパーニュメゾン「パルメ」がさらなる進化を遂げる
シャンパーニュ業界でその名を知られる「パルメ」が、ブランドのさらなる進化を目指し、大がかりなリニューアルを行います。2024年9月から、フラッグシップキュヴェの名称が「ブリュット・レゼルヴ」から「ラ・レゼルヴ」に変更され、ラベルデザインが一新されます。これに合わせて、2024年10月8日には、パルメとして初のドサージュ・ゼロシャンパーニュ「パルメラ・レゼルヴ・ナチュール」も発表されることが予定されています。
パルメの歴史と哲学
1947年に創業されたパルメは、シャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権で「World Champion Classic NV Brut」の事例を持つ名門です。特にリザーヴワインに深く根ざした哲学を掲げ、「時間」を尊重することを信条としています。この理念に従い、スタンダードキュヴェであるラ・レゼルヴも、約4年の瓶内熟成を経て発売されています。さらに、リザーヴワインの保存においては、品種やヴィンテージごとに分けるのではなく、すでにブレンド済みのものを使用します。これは、過去の味わいを次のボトルに生かすための大切なプロセスです。
名称変更と新たな透明性
今回の名称変更は、単なる商標の変更ではありません。リザーヴワインの重要性を強調するために行われ、これによりブランドの哲学がより明確に伝わることを目指しています。また、2021年から導入されたボトルIDによる情報提供をさらに発展させ、新しいラベルにはブレンドや年数、リザーヴワインの割合が詳細に示されています。これにより、消費者はより透明性のある情報を手に入れることができます。
パルメのCEO、レミ・ヴェルヴィエ氏は「ユニークでありながら、広く理解されるシャンパーニュを作りたい」と語ります。新たに命名される「ラ・レゼルヴ」は、リザーヴワインへの独自のアプローチを象徴しています。
ドサージュ・ゼロの挑戦
「パルメラ・レゼルヴ・ナチュール」は、約6年間の瓶内熟成を経たドサージュ・ゼロのシャンパーニュです。近年のヘルシーブームを背景に、ドサージュ・ゼロのシャンパーニュが注目を集めていますが、パルメはこれまでにこのスタイルを採用していませんでした。これは、バランスとエレガンスを両立させるためには、一定のドサージュが必要だとの信念に基づいています。しかし、今回のリニューアルを機に、ドサージュなしでも高いバランスを求めたシャンパーニュづくりに挑戦します。
商品情報
新商品の「パルメラ・レゼルヴ」は、シャルドネ51%、ピノ・ノワール30%、ムニエ19%を使用し、2018年を基準年として、リザーヴワインには2017、2016、2015、2013年のものが使用されています。容量750ml、希望小売価格は9,000円(税別)です。さらに、「ラ・レゼルヴ・ナチュール」は、シャルドネ57%、ムニエ24%、ピノ・ノワール19%を使用し、2016年を基準年にしてリザーヴワインを34%織り交ぜています。このボトルは12,000円(税別)で販売されます。
まとめ
パルメの新たな姿は、リザーヴワインの重要性を強調しつつ、未だ世界の舌を魅了すること間違いなしの逸品を生み出しています。シャンパーニュの奥深い世界を探求する機会として、パルメの最新商品に注目することをお勧めします。