Civichatが熊本で実証実験
2020-12-03 13:30:02
LINEで公共制度を簡単に把握できる新サービス「Civichat」実証実験開始
LINEで実現する公共制度の新しい形「Civichat」
近年、災害が多発する中で政府や自治体が提供する支援制度を活用することはますます重要になっています。そんな中、スマートフォンを活用した新たなサービス「Civichat」が注目を集めています。CivichatはLINEを通じて、自分に合った公共制度を簡単に見つけることができるツールです。
この度、熊本市は「Civichat」と協力し、ふさわしい公共制度を届けるための実証実験を12月から開始します。この実験は約3ヶ月間にわたって行われ、熊本市が抱える「被災者支援制度」を中心に、その内容や機能の確認が行われます。12月上旬から2月下旬にかけて行われるこの取り組みでは、スタートアップのCivichatチームと市職員が共同で新しいシステムの開発から実施までの一連のプロセスに取り組み、実証結果は3月に報告される予定です。
目指すべきは支援制度の「見える化」
Civichatが目指すのは、特に災害に遭った方々が抱える『不安』を軽減することです。支援制度が多様化する中で、自分に必要な情報を見つけることは容易ではありません。Civichatは、ユーザーがスマホを通じて、該当する支援制度を迅速にアクセスできる案内ツールの開発に取り組みます。
実証実験で得られたデータを基に、サービスの使い勝手や検索性の向上を図り、地域に特化した必要な情報を提供することで、最終的には被災者がより良い自らの再建に向けた選択肢を得ることを目指しています。
採択の経緯とプロジェクト概要
この取り組みの背景には、「Urban Innovation Kumamoto」というプロジェクトがあります。これは、スタートアップ企業と熊本市の職員が連携し、地域の課題を解決するためのサービスを開発することを目的としたものです。今回、Civichatの採択は、11社の応募の中から行われた厳選な審査を経て決定されました。
採択基準には、チームの優秀さ、課題理解度、市職員との協調性、新規性や創造性が含まれます。Civichatは、他の企業と競い合い、見事に選ばれました。
Civichatの特徴
Civichatの特徴としては「自分にあった制度がLINE通知でわかる」「手元の制度から公共制度の申請が可能」といった便利さが挙げられます。さらには、将来的には行政窓口との連携を深め、利便性を向上させることも目指しています。
このように、Civichatはただの情報提供ツールではなく、ユーザーとのインタラクションを通じて進化し続けることを目指しています。
Civichatの誕生と今後の展望
Civichatの背景には『知らないものは知ることができない』という課題への対応があります。これを解決するために、自然言語処理を用いた情報提供や、機械学習を活用したユーザーとのコミュニケーションを進化させています。
このような取り組みを通じて、Civichatは単なるインターフェースではなく、地方自治体や様々な組織と連携し、公共制度をより身近に感じられる存在へと進化していくことでしょう。
株式会社Civichatは、大阪府高槻市に本社を置くスタートアップ企業で、地域という枠を超えた公共領域でのサービス展開を目指しています。今後の展開に期待が寄せられるプロジェクトです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 Civichat
- 住所
- 大阪府高槻市富田丘町2-2
- 電話番号
-
070-1062-6328