視覚障がい者ナビゲーションシステム「shikAI」の拡張
西日本旅客鉄道株式会社は、視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI」を2025年3月28日(金)から大阪駅にて新たに導入することを発表しました。このシステムは、特に目の不自由なお客様に向けた便利で安心な移動を提供することを目的としています。
shikAIの概要
「shikAI」は、iPhoneを活用したナビゲーションシステムで、駅内の点字ブロックに貼付されたQRコードをスキャンすることで、音声ガイドにより現在地から目的地までの移動をサポートします。これにより、視覚に障がいをお持ちの方々は、よりスムーズに駅を利用できるようになります。
このシステムはリンクス株式会社によって提供されており、AppleのiPhoneを使用することで利用できます。QRコード技術はデンソーウェーブのものを使用しており、視覚障がい者への配慮がいたるところに見受けられます。
導入エリアの拡大
拡充された「shikAI」の利用可能エリアには、大阪駅の「御堂筋口」「中央口」「桜橋口」、および各のりば、券売機、お手洗い等との経路が含まれます。この拡充により、大阪駅内での移動がさらに便利になり、より多くの場所へのアクセスが容易になります。
利用方法
「shikAI」システムを利用するには、まず「shikAI」アプリをiPhoneにインストールする必要があります。以下はアプリのインストールから使用開始までの手順です。
1.
アプリのインストール
App Storeで「shikAI」をダウンロードし、アプリをインストールします。バージョン1.16.2以降が必要です。古いバージョンでの使用はできません。
2.
アカウントの作成
アプリを起動し、利用規約に同意した後、メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを登録します。
3.
ナビゲーションの開始
QRコードが敷設されたエリアに立ち、「shikAI」アプリを起動後、ナビゲーションを選択します。QRコードをスキャンし、目的地を選ぶと音声ガイドが開始されます。
参考情報
操作のイメージ動画は、「JR西日本うめきたチャンネル」YouTube公式ページでも視聴できるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。操作に不安がある方にとっても、視覚的に理解できる情報が提供されています。
このシステムの導入により、視覚障がい者の方々が大阪駅を自由に移動し、安心して鉄道を利用できる環境が一層整います。今後、この取り組みが全国の他の駅にも広がっていくことを期待しています。