2025年の流行グルメ調査結果が登場
株式会社リクルートの外食関連調査機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が、2025年の流行グルメに関する大規模な調査結果を発表しました。今回の調査では20代から60代までの男女1,035人が対象に、食のトレンドを語り合う「トレンド座談会」も実施。この結果から、私たちの食生活や外食の新しい形が浮かび上がっています。
国内外のSNSが影響を与えた流行グルメ
今年の調査結果から際立ったのは、3つの人気グルメがいずれもSNSでの話題性を背景にしている点です。1位には「アサイーボウル」が選ばれました。昨年の2位からのジャンプアップで、コンビニでの販売や様々な店舗での取り扱いが拡大したことが要因とされています。
続いて2位には「麻辣湯」が名を連ね、日本各地での店舗オープンが相次いでいる状況です。見た目のインパクトとともに、健康志向が反映されたトレンドとして注目されています。3位に輝いた「ドバイチョコ」は、近年SNS上での注目が高まり、今年になって多くのブランドから発売されたことで、広く親しまれるようになりました。
これらの流行は特に韓国のSNSでもフィーチャーされており、その影響を強く感じることができます。
健康志向とSNS映えが鍵
調査で見えたのは、いわゆる「SNS映え」や「健康志向」が流行の重要な要素であることです。7位の「卵サンド」や8位の「グルメバーガー」もこの傾向を受けた商品といえるでしょう。また、前回から注目されていた「抹茶」も4位としてランクインし、海外での人気も追い風になっていると考えられます。さらに、6位にランクインした「塩レモン味」をはじめ、レモンを使用した他のメニューも人気が高まっています。
2025年を象徴する食関連のニュース
調査の一環として、「2025年を象徴するグルメキーワード」も同時に伺ったところ、圧倒的に「米騒動」が選ばれました。米価の高騰が影響し、毎日の生活でその影響を感じている人が多く、これに関するニュースが数多く報じられました。2位には「サンマ豊漁」が選ばれ、かつて高騰し続けたサンマが比較的手ごろに楽しめるようになったことに多くの喜びの声が上がりました。
そのほか、3位には「エッグショック」、9位には「葉物野菜高騰」、11位には「サケ不漁」といった食材の値動きもランキングに見受けられ、物価の変動が人々の外食選択に直結していることが明らかです。
また昭和や平成の人気を示すキーワードも多くの人の心をつかんでおり、新しい技術である「セルフオーダー」や「投げ銭」という言葉も新たに注目されるようになっています。
今後の動向と考察
2025年の流行グルメの調査からは、SNSの影響を受けた食文化の変化とともに、私たちのライフスタイルがどのように変容しているかがみてとれました。今後も、健康を意識したメニューや見た目が美しい料理が求められる中、外食業界がどのような新しいトレンドを生み出していくのか注目していきたいと思います。
調査結果をもとに、さらなる食の楽しみが広がっていくことを期待しています。