SmartHRがテクバンと協業し新たな情報システムサービスを展開
協業の背景
株式会社SmartHRは、東京都港区に本社を置くクラウド人事労務ソフトのプロバイダーです。この度、同社はテクバン株式会社との間で協業を開始し、既存の「SmartHR」ユーザー向けに新たなサービスを提供することになりました。このサービスは、従業員用情報端末の調達、設定、廃棄などのライフサイクルマネジメント(LCM)を代行する「SmartHR版LCMパッケージ」として展開されます。
具体的なサービス内容
「SmartHR」は、労務関係の業務の効率化を目指し、企業のバックオフィス部門の生産性向上を支援しています。しかし、特に情報システム部門ではIT戦略の策定やシステム導入、ヘルプデスク対応などの業務が多岐にわたり、常に人手不足が課題となっています。特に、入退社や異動、休職に伴う情報端末の管理は、多大な負荷を情報システム担当者に強いる要因となっていました。
新たに始まる「SmartHR版LCMパッケージ」では、入社や退社の情報を基に自動的に端末の管理に必要なリストを生成します。このリストは、情報システム担当者が確認するだけで、テクバンが提供するサービスに依頼が可能となるため、業務の効率化が見込まれます。
目指すべき方向性
SmartHRは今後の展開として、2024年7月に情報システム領域への本格参入を目指しています。「ID管理」機能の開発を予定しており、これによりSaaSアカウントの管理を強化し、企業のセキュリティも向上させる計画です。このLCMサービスを皮切りにさらに多様な情報システム関連サービスを拡充し、企業全体の生産性向上に貢献することを目指しています。
SmartHRの特徴
「SmartHR」は、労務管理クラウドのシェアNo.1を誇り、ユーザーの多様なニーズに応える機能を備えています。例えば、採用管理、入社手続き、年末調整などをペーパーレス化し、また集積したデータを活用して人事評価や従業員サーベイなどのタレントマネジメントに展開しています。さらに、アプリストアサービス「SmartHR Plus」と連携し、企業毎のカスタマイズも可能にしつつ、データの正確性と安全性を高めています。これにより、全ての人が働きやすい環境づくりに貢献しています。
まとめ
SmartHRとテクバンの協業がもたらす新サービスは、従業員のライフサイクルに密接に関わり、企業のバックオフィス業務をより効率的にすることで、全体の生産性向上を目指します。効率化された業務プロセスは、長期的に見て企業の競争力を高める要因となるでしょう。今後のサービスの展開に期待が高まります。