タイにおけるカーボンクレジットプロジェクトの新たな展開
Green Carbon株式会社は、タイを舞台に、自然由来のカーボンクレジットを生み出すために、Zimmermann Co., Ltd.と覚書(MOU)を締結しました。この合意は、両社が協力し、環境保護と持続可能な開発を推進するための重要な一歩となります。
MOU締結の背景と目的
本合意は、Green Carbonが東南アジア地域で推進しているカーボンクレジット創出プロジェクトの一環です。具体的には、森林保全や水田、マングローブの植林、さらにはバイオ炭のプロジェクトなど、幅広い取り組みを行っています。中でも特に重点を置いているのが、水田におけるメタンガス削減プロジェクトです。このプロジェクトは主にベトナム、フィリピン、そしてタイで進められています。
Zimmermannは、昨年9月にラジャマンガラ工科大学のプラナコン校からの紹介を受けて、タイ国内での自然由来の脱炭素活動に取り組んでいます。今回のMOUは、タイにおけるこれらの取り組みを加速させるための重要な合意です。
プロジェクト概要
MOUに基づき、Green CarbonとZimmermannは、2024年12月よりタイで水田におけるメタンガス削減プロジェクトの開発を始める予定です。さらには、植林活動やマングローブの再生、バイオ炭の活用なども進めていきます。
この水田プロジェクトはタイのカンペーンペット県で展開され、初年度には815haをカバーし、将来的には最大約7,000haに拡大する計画です。このプロジェクトによって、年間で約3,000トンから最大27,000トンのCO2e削減が見込まれています。プロジェクトを進めるにあたっては、タイ農業協同組合省の国土地開発局からもサポートを受けています。
Zimmermannの役割
Zimmermannは、プロジェクトの実施に必要な土地の確保や実測を行うための実地調査を担います。一方で、Green Carbonはプロジェクトの設計やカーボンクレジットとしての登録を行い、必要な投資家を見つけ出す役割を果たします。この協力関係を通じて、タイ国内での持続可能な開発と脱炭素社会の実現を目指します。
Zimmermann代表からのメッセージ
Zimmermannの代表取締役であるKittisophon Thaninsiriphitthaya氏は、「この合意の下、Green CarbonとZimmermannはプロジェクトを共に進めていくつもりです。プロジェクトが円滑に進行するよう、しっかりと協力していきます。私たちの目標は、地球温暖化に対して持続可能な影響を与えることです」と述べています。
まとめ
Green CarbonとZimmermannの連携は、環境保護と持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みです。カーボンクレジットを通じて、地球温暖化の問題解決に寄与しつつ、地域コミュニティにも喫緊な支援を行っていくことを目指しています。このプロジェクトがどのように展開していくのか、今後の進展から目が離せません。