シンガポールでの高齢者ケア向上を目指すワークショップ
最近、シンガポールにおいて「Dialogue Workshop for Active Ageing― Better Care Starts with Better Conversations in Your Workplace」と題したワークショップが開催されました。このイベントは、日本の非営利型株式会社KOTOBUKIとシンガポール社会科学大学(SUSS)が協力し、高齢社会におけるケアの質を向上させるための実践的知識の共有を目的としています。
ワークショップの背景
日本とシンガポールが外交関係を樹立してから60年を迎えることを機に、両国の協力関係を活かし、高齢社会という共通の課題に取り組むことが目的です。実施場所であるHarmony Village @ Bukit Batokは、シンガポール初の「Community Care Apartments」をモデルにした施設で、住宅とケア機能を一体化しており、地域の生活機能とも連携しています。
内容と目的
KOTOBUKIは、高齢化を単なる問題と捉えるのではなく、新たな社会のあり方を討論する機会と考えています。この思想を背景に、ワークショップでは日本の介護の歴史と現代の課題を深く掘り下げ、それにどう向き合っているかを参加者に伝えました。
前半では、過去の事例を交えつつ、ケアの場における価値観を共有。後半は「KOTOBUKI CARE PATTERN」を使い、具体的なケアの事例をもとにした対話の時間を持ちました。このパターンは、KOTOBUKIの金子氏と宗像氏により、介護の現場で大切にされている暗黙知を言語化する試みとして、2018年から進められています。イベントでは、参加者が実際にKOTOBUKI CAREカードを用いて、自らの思考を整理しながら会話を楽しむ场面が見られました。
参加者の反応
ワークショップには22名が参加し、全員がイベントの内容が業務に役立つと評価。彼らは、正解は一つではないという新たな視点や、コミュニケーションの重要性についての気づきを得たとのことです。また、KOTOBUKI CAREカードを活用することで、思考の整理が進んだという意見も寄せられました。参加者から寄せられた感想には、「有益で解りやすいセッションだった」「KOTOBUKIのアプローチが素晴らしい」といった肯定的な声が多数上がりました。
修了証の発行
参加者には、シンガポール社会科学大学とKOTOBUKIの共同による修了証が発行され、国際的な評価が得られる内容となりました。高齢社会に関する様々な知見が共有されたこのワークショップは、今後もさらなる展開が期待されます。
KOTOBUKIについて
株式会社KOTOBUKIは、日本の介護現場から得た実践知を広く共有し、高齢者ケアのあり方を再構築することを目指しています。超高齢社会を先行して経験してきた日本の知見を元にした教育プログラムや対話型のワークショップを展開し、国内外のオピニオンリーダーとの連携を深めています。これからもKOTOBUKIの活動に注目が必要です。