阪神・淡路大震災から30年を迎えて
2025年で阪神・淡路大震災から30年を迎える中、豊中市ではこの重要な節目を記念して、全市一斉防災訓練が実施されます。開催日時は1月18日(土)の8時45分から12時までで、市民は9時から11時30分の間に参加可能です。この訓練は市民の防災意識を高め、災害時の地域と行政との協力体制を強化することを目的としています。
訓練の目的と背景
阪神・淡路大震災は多くの教訓を私たちに残しており、その後の防災対策にも大きな影響を与えています。豊中市は、過去の震災から学び、市民自身の防災意識を高めるとともに、発生した時に迅速に対応できる体制を整えることが求められています。今回の訓練は、そのための重要なステップとなります。
訓練の概要
訓練は、午前7時45分に上町断層帯を震源とするマグニチュード6強の地震が発生したという想定で行われます。訓練内容は多岐にわたり、以下のような活動が予定されています。
①
災害対策本部の設置と運営シミュレーション(市役所)
②
避難行動要支援者の安否確認訓練
③
避難所の開設・運営訓練
さらに、最新の技術を活用した情報管理支援システムによる避難所開設報告なども行われます。
地域との連携した訓練
豊中市では、さまざまな機関と連携して訓練を実施します。特に注目されるのは、以下の活動です。
ここでは、豊中警察と協力した災害救助犬の紹介や、ドローン操縦体験が行われます。
これにより、実際の消火活動に必要なスキルを学ぶことができます。
緊急時の水供給についても重要な要素であり、実習を通じてスムーズな給水体制を確立します。
自衛隊との訓練
自衛隊との訓練は中豊島小学校で行われ、災害対応車両の展示や活動紹介が行われます。市民が実際にその活動を目にすることで、より具体的なイメージを持つことができるでしょう。
また、大阪DWAT(大阪災害派遣福祉チーム)との合同訓練や、消防局との合同訓練も予定されています。
終わりに
今回の防災訓練は、阪神・淡路大震災から学んだ教訓をもとに、地域全体で備えを強化するための大切な機会です。市民参加型で行うことで、より多くの人々が防災に対する意識を高め、災害に対する備えを万全にしていくことが期待されます。地域の皆さんが共に協力し、安心して暮らせる環境を築くために、この訓練に積極的に参加しましょう。