文化遺産「ヴォーリズ六甲山荘」を守るために
日本の歴史的建物が抱える課題は枚挙に暇がありません。特に、個人所有の建築物においては老朽化や相続税、社会的受け皿の不足などが影響し、多くの文化的財産が危機に瀕しています。その一つが、1934年に設立された「ヴォーリズ六甲山荘」です。この貴重な建築物を地域とともに未来に繋ぐため、現在新たなプロジェクトが進行中です。
プロジェクトの背景
「ヴォーリズ六甲山荘」は、国内外の文化財を守るため活動する認定NPO法人アメニティ2000協会が2008年に取得しました。それ以降、当協会は地域住民とともにこの文化遺産をさらに発展させるべく取り組んできました。ですが、次第に老朽化が進み、維持管理の費用が重くのしかかってきています。
厳しい現実
「新たな世代に文化遺産を継承する」ことの難しさを身にしみて感じています。特に、文化財の保護には多額の費用が必要です。老朽化した建物の補修や維持に必要な金額は、個人の力では賄いきれません。さらに、相続税の負担や、経済状況の変化が重なり、多くの文化遺産が取り壊しや再開発の危機に直面しています。
「ヴォーリズ・コテージ」の構想
そこで私たちは、ヴォーリズ六甲山荘内に新たな施設「ヴォーリズ・コテージ」を建設することを計画しました。この施設は、クラフトセンターとカフェを併設し、地域の文化を発信し、観光の拠点となることを目指しています。
「ヴォーリズ・コテージ」は2025年春のオープンを目指しており、そのためには約4,400万円の資金が必要です。私たちは神戸市の「六甲山賑わい創成事業」補助金を受けて工事費の半額を賄う予定ですが、まだ不足分を補うためにクラウドファンディングを実施することになりました。
皆様の力が必要です
このプロジェクトは、文化財としてのヴォーリズ六甲山荘の価値を保つだけではなく、訪れる人々に新たな価値を提供し、地域の活性化にも寄与します。多くの方々に来場いただくことで、入場料収入も増加し、施設の維持管理に好循環が生まれます。
また、ヴォーリズ・コテージは、環境に優しい草屋根を採用し、自然と調和した設計がなされています。この特別な場所で行われるワークショップや文化交流は、地域の魅力を一層引き立て、来訪者に新たな体験を提供するでしょう。
寄付の方法
あなたのご支援は、第一歩となります。READYFORのプロジェクトページから、クレジットカードやコンビニ支払い、銀行振込での寄付が可能です。寄付は大小問わず、どんな金額でも大変ありがたく思います。このプロジェクトを通じて、文化遺産と思いを繋げ、未来へと受け継いでいくお手伝いをしていただければ幸いです。どうぞ、あたたかいご支援をお願いいたします。
具体的な寄付方法や、プロジェクトの詳しい内容については、クラウドファンディングのページをご覧ください。