飯能市で「LUUP」のマイクロモビリティシェア導入実験が開始

飯能市での「LUUP」マイクロモビリティシェア導入実験の開始

概要

株式会社Luup（東京都品川区）は、「ムーミンに会えるまち、はんのう」プロジェクト推進協議会と手を組み、飯能市におけるマイクロモビリティシェア「LUUP」の実証実験を拡大することを発表しました。この業務協力契約は、地域特有の移動課題を解決するために、さまざまな主体が協力して行われる背景があります。

導入の背景

Luupは、「街じゅうを駅前化する」というミッションを持ち、2020年から電動小型モビリティのシェアリングサービスを展開しています。特に、ファースト・ラストワンマイルの移動に特化しており、誰もが自由に移動できる未来を作ることを目指しています。その中で、飯能市の「ムーミンに会えるまち」プロジェクトとの連携が重要な意味を持つとされる理由は、観光名所へのアクセス問題を解消するためです。

飯能市は、自然景観や観光施設が豊富にもかかわらず、各所へのアクセスが難しかったため、Luupによる支援が期待されています。過去の導入実験で得られた知見を生かし、今後は5か所にLUUPポートを設置し、観光客が便利に移動できる環境を整備します。

プロジェクトの詳細

今後の展開では、飯能市内に3社（飯能市、株式会社ムーミン物語、西武鉄道株式会社）及び2つの団体（飯能商工会議所、一般社団法人奥むさし飯能観光協会）からなる協議会が新たな試みを進めます。2025年12月1日には新たにLUUPのサービスが開始され、20台の電動キックボードと20台の電動アシスト自転車が用意される予定です。

利用料金は基本料金50円＋1分あたり15円の時間料金で、24時間利用可能。これにより、観光名所間の移動がスムーズになり、観光客や地元の人々の利便性が向上します。特に、天覧山や宮沢湖畔にあるムーミンバレーパークなどへのアクセスが改善されることが期待されています。

期待される効果

事務局長の沼崎修一氏は、LUUPの導入によって市街地と観光エリアがよりつながり、訪れる観光客にとって便利な移動手段が提供されることに期待を寄せています。市内回遊性の向上は、観光の消費拡大にもつながるとみられており、地域の魅力を発掘し、観光振興に寄与することが見込まれています。

一方、LuupのCEO岡井大輝氏も、新たな移動手段によって観光地へのアクセス問題が解決されることを歓迎しており、「街じゅうを『駅前化』するインフラ」を実現するために、地域に貢献したいとの意向を示しています。

この協業は、地域活性化の一助となり、多くの人々にとって便利な交通手段を提供することで、飯能市のさらなる発展に寄与することでしょう。今後の進捗にも注目です。