ANAとEcoVadisが提携しサプライチェーンのESG評価を強化へ
全日本空輸株式会社(ANA)は、持続可能性を推進するため、国際的なサステナビリティ評価機関であるEcoVadisと提携を結ぶことを発表しました。この提携により、ANAはアジアの航空会社として初めてEcoVadisが提供するサプライヤー評価および改善支援サービス「EcoVadisサステナビリティ・インテリジェンス・スイート」を導入します。
ANAは、この新しいシステムを通じて、自社のサプライチェーンに対して包括的なESGリスク評価を行い、必要に応じてサプライヤーと積極的に対話を進めていく方針です。これにより、ANAはグローバルサプライチェーンにおける透明性と説明責任を高め、責任ある調達活動をさらなる次のステージへと引き上げていくことを目指します。
ANAの調達部部長である野村良成氏は、「質の高い評価機関であるEcoVadisと提携でき、非常に嬉しく思っています。この提携を通じて、サプライチェーンにおけるESG課題の対応をより一層強化し、ステークホルダーの信頼に応えていきます」とコメントしました。
一方、EcoVadisの共同CEO兼共同創業者であるピエール=フランソワ・タレール氏も、「ANAをEcoVadisネットワークに迎えられたことに大変光栄です。私たちのプラットフォームを通じて、ANAの持続可能なサプライチェーンの構築を支援できることを楽しみにしています」と述べています。
EcoVadisは、さまざまなビジネスにおけるサステナビリティ評価を提供することをミッションとし、250の業種と185カ国のデータをカバーした独自の評価システムを用いて、企業のサステナビリティパフォーマンスを監視・改善の提案を行っています。これにより、企業は環境や社会、倫理的な観点からの改善を促進することができるのです。
「EcoVadisサステナビリティ・インテリジェンス・スイート」では、サプライチェーン全体のリスクをスクリーニング・マッピングし、信頼性の高いスコアカード提供や監査・改善管理など、サステナビリティに関するリスクとパフォーマンスを包括的に管理する仕組みが整っています。
さらに、ANAグループは「責任ある調達」の方針のもと、社会と環境に配慮しながらサプライチェーン全体で調達活動を行っています。この新たな提携により、ANAは社会的責任を果たしつつ、より持続可能な未来を目指す姿勢を強化していくことでしょう。
この取り組みは、今後の航空業界のサステナビリティの向上だけでなく、国際的なビジネス環境の変化にも対応できる基盤を築くものと言えます。双方の会社が協力し合うことで、持続可能な社会を築くための前進が期待されます。
会社情報
- 会社名
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エコバディス・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区麹町6-6-2 番町麹町ビルディング 5FWeWork 麹町
- 電話番号
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