クラダシが日本郵便と提携し、特に注目を集めているのが、11月4日から始まる「郵便局のネットショップ」でのKuradashi商品の取り扱いです。この取り組みは、持続可能な社会の実現を目指し、消費者への新たなショッピング体験を提供するものです。
Kuradashiの誕生とその理念
Kuradashiは、フードロス削減を目的としたソーシャルグッドマーケットで、消費期限が迫った食品やパッケージに傷が付いてしまった商品などをお得な価格で消費者に提供しています。その理念は、まだ食べられるにもかかわらず廃棄される運命にある食品を救うことで、環境保護と社会貢献を両立させることです。
日本郵便との提携背景
この提携は、2025年までに日本郵便との資本業務提携を目指しており、両社の強みを生かして社会課題解決に貢献することを目的としています。特に日本郵便は、全国に約36万人の社員と約1400万人のゆうID保持者という、広範なネットワークを持っています。これは、Kuradashiのフードロス削減の商品をより多くの人々に届けるための大きな力となります。
商品一覧と出品の目的
郵便局のネットショップでは、缶詰や飲料、乾麺などのKuradashi商品が取り扱われます。これらの商品は、一般の流通ルートでは販売が難しいが、消費可能な商品です。出品が始まることで、消費者はお得な価格で購入でき、さらにはフードロス削減に貢献できます。
出品の一例として、120g×6個の「純ココア」が挙げられます。この商品は、メーカーの販売計画上の理由から通常の販売ルートでは販売ができなかったものです。こういったお得な商品が、郵便局のネットショップを通じて手に入るのは、消費者にとっても大きな利点です。
社会貢献への取り組み
Kuradashiでは、商品の売上の一部を環境保護団体に寄付したり、地域社会の支援に活用するなどの社会貢献活動も行っています。これはSDGsの17の目標に寄り添った取り組みであり、持続可能で良い社会を実現するための一助となります。
楽しいお買い物で実現する未来
クラダシのCEO、河村晃平氏は、「日本郵便との提携により、多くの人が簡単に社会貢献できる仕組みを提供できることを嬉しく思います。日常のお買い物が未来を変える第一歩です」と語っています。この取り組みを通じて、消費者は楽しみながらも、社会に良い影響を与えることができる新たなお買い物体験を手に入れることができます。
今後の展望
今後もKuradashiは、日本郵便との協働を強化しながら、フードロス削減に向けた取り組みを全国に広げていく予定です。これにより、もったいないを価値に変える新たな消費の裏側が明らかになり、持続可能な社会へ向けた大きな一歩を踏み出すことが期待されます。政府や企業だけではなく、個人の意識改革も含め、誰もが参加できるフードロス削減の輪が広がることを願ってやみません。