看護師のお金事情を探る!資産形成の実態と対策を分析
近年、看護師の資産形成に関する関心が高まる中、株式会社viexが運営する看護師専用のお金相談窓口「MONEY NURSE」が、全国の看護師を対象にしたアンケート調査を実施しました。この調査を通じて、看護師の貯蓄状況や資産形成の実態を深く掘り下げていきます。
調査結果の概要
調査は2024年8月5日から8月9日の間に行われ、680人の看護師が回答しました。ここでは、主な結果を簡潔にまとめます。
1.
貯蓄額:
- 約60%の看護師が貯蓄額500万円以下。
- 40%が500万円以上。
2.
貯蓄対策について:
- 約9割が貯蓄対策を実施し、その多くは「ポイ活」や「節約」などの方法を選択。
3.
資産形成状況:
- 資産形成をしているとは約52.9%が回答。
- 貯蓄額・世帯年収が高いほど資産形成をしているという結果。
4.
年代差:
- 年代別の分析では、大きな違いは見られなかった。
詳細分析
貯蓄状況の格差
調査結果によると、看護師の貯蓄額には大きな格差があります。「100万円以下」と答えた人が25.7%いる一方で、「901万円以上」と答えた人も22.5%存在しています。このことから、看護師の中でも財政状況が大きく異なることがわかります。
貯蓄対策の取り入れ
多くの看護師が実施している貯蓄対策の中でも、特に人気を集めていたのが「ポイ活」です。全体の71.5%にあたる486人がこの方法を用いており、次いで「節約」が58.8%という結果になりました。このように、多くの看護師が生活の工夫を重ねることで貯蓄を増やそうとしていますが、株式投資や不動産投資などの資産形成に関する対策はあまり行われていないようです。
資産形成の割合
資産形成を行っている看護師は全体の52.9%と約半数に留まりました。貯蓄対策を実施しているのに比べて、資産形成への取り組みが大幅に減少していることには注意が必要です。資産形成は、ただ貯めるだけでなく、将来的な資産に繋がる重要な行動です。特に看護師職は、専門性が高く需要があるため、高収入と見なされがちですが、実際には収入が伸びにくい状況が続いていると言われています。
貯蓄額と資産形成の関係
興味深いことに、貯蓄額が高いほど資産形成をしている看護師の割合が増加しています。特に貯蓄額が901万円以上の場合、70.6%が何らかの形で資産形成をしていると回答しています。このデータは、貯蓄額と資産形成が関係していることを示しています。
世帯年収が資産形成に与える影響
世帯年収別の分析でも、年収が高いほど資産形成を行っている割合が増える傾向が見受けられました。特に世帯年収が300万円を超えたあたりから、資産形成に取り組む余裕が出てくるようです。このことから、資産形成は収入だけでなく、ライフスタイルや生活への余裕とも深く関わっていると言えるでしょう。
まとめ
今回の調査から、看護師の約半数が資産形成に取り組んでいることがわかりましたが、その内容はまだ十分とは言えません。看護師という職業は、体力的にも精神的にも厳しい面がありますので、資産形成を早い段階から意識して行うことが必要です。将来の不安を解消するためにも、お金に関する知識を深めていくことをおすすめします。
特に忙しい方には、FP(ファイナンシャルプランナー)との相談を考えてみるのも良い手段です。プロの助言を得ながら、自分自身の資産形成を見直してみることが重要です。
MONEY NURSEについて
「MONEY NURSE」では、看護師のために専門的なアドバイスを無料で提供しています。お金に関する不安や悩みがある方は、ぜひ気軽に相談してみてください。
MONEY NURSE公式サイトで詳しい情報を得ることができます。